検索窓
今日:5 hit、昨日:66 hit、合計:119,454 hit

<第伍章>波乱巻キ起コル豊穣祭 ページ40

渡辺side


深「あっはははっ…へぇ、そんなことが」

向「ふっかさん笑い事ちゃうで」

「そうだよ、こちとら必死で…康二なんか死にかけてたらしいから」

深「そんなに!?」

向「マジな話なんやって」

深「はいはい笑」

「てか馬鹿にしに来たのなら帰って」

深「なんでそうなるんだよ笑」


あれから数日経ちいつもの時期が来た


深「てか翔太が呼んだんじゃん。もうすぐ祭りがあるからその準備手伝えって」

「言ったけど…」


この日は昔から伝わる祭りの打ち合わせをするために急遽深澤を招集した


向「まぁまぁお二人さん、息抜きも必要やで?」


そう言って部屋を出た康二が再び何か持ってきてやってきた


向「これ飲んで落ち着きや」

深「お、コーヒーか。康二サンキューな!!」

「あぁ、すまない。気遣いありがとうな」

向「それじゃ俺は色々やることがあるから」


丁寧に障子を閉め部屋を去った


「それで…今年も手伝えそう?」

深「全然余裕、てかちゃんと準備できるように講義の穴開ける気満々だから」

「授業の方優先しろよ笑」

深「えぇー、だって講義面倒なんだもーん」

「まぁ単位が取れなくても俺は知らないからな」

深「あー単位があったな…ちょ、そんな見捨てるような言い方しないでよぉ」

「知らん知らん」


深澤の言い訳に関わるほど暇じゃないんだ俺は


「じゃあ例年通り準備頼んだよ」

深「りょーかい」


その場に康二と深澤を残して席を立った


「豊穣祭…今年も成功しますように」


静かに小さなお祈りをした

―――――
向井side


深「翔太行っちゃったな」

「せやね…」


今年もこの季節。またたくさんの人で賑わうんやろうな、そう思うと楽しみが増えてきた


「にしてもふっかさん…」

深「ん?どうしたんだよ」

「豊穣祭って何やねん?」

深「康二、豊穣祭も知らないのかよ」

「毎年何となく準備してたから」

深「なんとなくって…笑、しょうがないから深澤さんが教えてあげますよ」

「お願いしますっ!!」


豊穣祭…五穀豊穣の神様にお供え物をして今年も無事に収穫出来たことを報告する祭りで主に野菜や米が主流

また祭りが終わったらその食材に感謝して食事会を開く神社もあるそうで


深「まぁ、ざっとこんなもんか?」

「へぇ、なるほどな…大体やけど理解した」

深「分かってもらえたのならよかった」


祭りの意味も知れたし今年もより一層気合を入れないとな


パチンと両頬を叩いて喝を入れ直した

・→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (109 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
363人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。