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ページ38

「おそらく次アイツらがやってくるのは十六夜日」

目「あぁ、やっぱりそうだよな」


十六夜日までに舘様を見つけないと

俺達もそんなに強いわけじゃないから正直二人じゃ彼らを守り抜ける自信が無い


目「何、佐久間くん…もしかして守りきれるか心配してる?」

「えっ…?ま、まぁ」

目「大丈夫だって、それまでに舘さんも見つかるだろうし」

「でも俺妖力少ないし…足引っ張っちャう気がして…」

目「佐久間くんにはいつも助けられてるから、自分の力を信じて」

「そ、そう…?めめがそういうなら」

目「そうそう、佐久間くんはそれくらいの元気なテンションがピッタリだよ」

「お前…いいこと言うんだな笑」


目黒の気持ちを動かす言葉に少し心が嬉しくなった


―――――
?2side


?3「あーあ、失敗しちゃった」

?1「あのまま強行突破でやっつけてしまえば良かったのに…何を考えてるの?」


相変わらずコイツらはうるさい


「いや、俺にはよくわかった」

?1「分かったって何が?焦らすなよ…」

「あの屋敷の主はおそらく狐憑き」

?1「狐憑き…ただの人間じゃないってこと?」

「そうじゃねぇ…ありゃあの主は狐と同化することが出来るんだろうな」

?3「狐と同化?…やば」


もしくはあの主に狐が取り憑いてる、その可能性の方が高いか?

俺の見立てだとあの主はこちらのモノ(・・)を持っている

そこで狐との繋がりができたと見ていい


「はぁ…狐も面倒なことをさせるよな」

?1「それで…これからどうするの?」

「とりあえず奴らを一人残さず裁判にかける」

?3「あれ、副総長さんお怒りですか?笑」

「当たり前だろ、狐にはその身をもって死と向き合ってもらわないと」

?1「それで人間の方は?」

「姿見られちゃったしな…殺しておくのが吉か」

?3「まじ!?やったね!!」

「お前血走った目をしてるぞ、もっと高貴な姿でいろ」

?3「えっへへ、ごめんなさーい」


とりあえずコイツの教育からだな


?1「決行日は?」

「十六夜日だ、奴らを潰しに行く」


―――――
___side


「あーあ…随分と大変なことになってきたなぁ」


その男、静かに呟く


「こうなると出るに出れないし」


月明かりに照らされて真っ赤な着物が鮮やかさを増す


「佐久間も目黒もちゃんとやってくれてるみたいだけど」


そうして少しばかり丘の方へ歩み始めた


「…誰であろうと絶対に手出しをさせない」


手のひらサイズの小さな鈴を握りしめてそう誓った

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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