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「とにかくまたいつ襲われるか分からないから今日は俺の部屋で寝ろ」
向「…ええの？」
「しょうがないよ」
向「もぉぉ、しょっぴー大好きっ！！」
「お、お前っ少し許したからって調子に乗るなっ！！！」
向「またまたぁ〜、照れてるなぁ」
「照れてない…」
まぁ、今日はふっかもいないわけだし
だから少しでも万全な状態で弟子を守ってやんないと。それが俺の使命だったりするし
「早く寝ろ、俺はちょっと外に出てくる」
向「気ぃつけてな」
「あぁ」
狐…雪男…天狗……それからアイツらの狙いは一体？
うつらうつら考え込んでいた
「はぁ…」
いつもと同じ夜風が頬の傍を吹き抜ける。いつもと同じ夜じゃないのに
♪通りゃんせ、通りゃんせ
♪ここはどこの細道じゃ
「……！？な、なんだ」
ふいに蘇る幼き日の記憶
♪天神様の細道じゃ
♪ちっと通して下しゃんせ
♪御用のないもの通しゃせぬ
「ぐっ…、頭痛い……」
♪この子の七つのお祝いに
♪お礼をおさめにまいります
どこからか流れる童謡"通りゃんせ"
「走れ俺…はぁ、早く屋敷に」
―――――
「…こ、康二！！」
向「ん？どったの？」
乱れた呼吸で弟子の名を呼ぶ
「何も…起きて…ないか」
向「なんもないけど…翔太くん走ったん？」
「また…康二に何かあったんじゃないかって…ん？走ってきたけど」
向「盲目で走れるん？」
「……確かに、でも待って。俺盲目ではないから、弱視なだけ」
向「それでもほぼ見えないのと一緒やない？」
「一緒にしないでくれるかな笑」
なんだ…何も無かったなら安心した
でも何で走れたんだ俺…
確かにあの時の視力はハッキリしていた…していたっけ？
向「あ、せや。またお客さん来てな…隣の部屋におんねん」
「客？康二！！さっきあんなことがあったんだから少しは警戒心持たないと…」
向「ちゃうって…」
「は…え？」
現れたのは見覚えのある顔と着物だった
「雪男と天狗…」
佐「二人とも無事みたいだね」
目「佐久間くんが心配だって戻ってきた」
なんだ…康二の言ってたのってそういうことか
佐「…あれ？ふっかは」
向「ふっかさんなら家に帰ったで」
「てかお前ふっかって呼んでたのかよ笑」
佐「え、いや翔太がふっかって呼んでたから」
「なんだよそれ笑」
向「それよりさっき聞きそびれたけどなんで戻ってきたん？」
目「あ、それで大事な話があって…今いい？」
俺と康二はキョトンとした顔を見合わせた
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
