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向井side
「あっ……っ!?…う…っあ…えぇ…」
ひどく腰を抜かした。だって意味不明なものが目の前にいるもんだから
?1「普通勝手に入る?」
?3「何見てんの?見世物じゃないんだけど」
「あぁっ…えっと……その」
?1「何こいつ」
?2「ちっ」
三人の見つめる視線が今まで感じたことの無いほどに冷たい
?3「ほんっと人間って面白いよね、ビクビク怯えちゃってさ」
つり目になった彼は愉快そうに手を叩く
?2「お前、はしたないぞ人間の前で」
?3「もぉ…そんなに怒んないでよぉ、怖いって」
「き、君たち何者なんや…」
?1「…なんて言ったら納得する?」
この人とは違う姿、完全にあの時のデジャブだ
「……妖」
?3「ピンポーン!!大正解っ!!」
?2「おい、人間。一つだけ質問に答えろ」
「…な、なんや……」
?2「狐はどこだ」
「き、き、狐!?そんなん知らんて」
?2「嘘つけ、お前らの思考なんてお見通しなんだよ笑。死にたくなけりゃ教えるんだな」
「ほ、本当に知らないんやて!!信じてください」
?3「え、可哀想。すっごい命乞いしてるよこの人…惨めだねぇ笑」
?1「あのさ…多分だけどこいつ狐のこと知らない」
?2「はぁ?使えねぇな人間さんよ」
「うぐっ…」
怪力の男に胸ぐらを掴まれ呼吸が苦しくなる
?1「まぁまぁ、そう殺すなって。それより他の二人のことを聞き出した方がいい」
?2「あぁ、そうだな」
その途端絞める力が弱まり畳の上に落とされた
「うがっ……ゴボッ…ゴボッ…」
?2「そうだな…じゃあ質問を変える。裏切り雪男と天狗、アイツらはどこに行った?」
「…雪男?天狗?…何の話やねん」
?2「これも知らないそうか?」
?1「いや、これは知ってるは――」
「知らん言うてるやろっ!!」
?2「…お前命が惜しければさっさと吐いた方が身のためだぞ」
どうしよう…二人のことを言って何かあったら俺のせいになる
?2「どうした?話す気になったか」
「話す気になるとか以前にほんまに知らん。それなのに知らない奴にそこまで強要して聞くか?妖だか何だか知らへんが」
?2「……お前っ、俺に説教する気か!?…ちっ、人間の分際で調子こいてんじゃねぇっ」
?1「あーあ、こうなると手が付けられないんだよねぇ…」
?3「どうする?この人間炙っちゃう??」
?1「こっちは考え方が物騒だし」
客間がごった返しになったその時、とある声が響いた
?「うるせぇぇぇぇ!!!!」
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時