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目黒side


「佐久間くんも人好きだな…」


やっぱりどこか慣れない

まぁ…天狗って人と関わり持たないらしいからこの感情は当たり前なのかもしれないが


深「あーいたいた」

「……何か用ですか?」


朝、唯一会話をした人間


深「"この時間になったらめめは外でてるよ〜"って雪男さんに言われたもので」


それから俺の横にドカッと腰を下ろした


深「はぁ…夜風気持ちいいな」


座ったかと思えば急に会話をしだした


「別に横に座られても話すことなんてないからな」

深「そうか…なら別に何も話さなくてもいい」


じゃあなんで来たんだよ。と少し疑問


深「早く狐さん見つかるといいな」

「それ朝も言ってましたよね?」

深「それくらい心配してんだよ」

「そう、ですか…」


まぁ、だから何?って思うんだけど


深「なぁ」

「なんですか?」

深「あ…結局会話してくれるんじゃん笑」


あ…つい、言葉を返してしまった


「べ、別に…」

深「ハハハ…良いじゃねぇか一人くらい人間と仲良しな天狗がいても」

「勝手に仲良しって決めつけないでくださいよ」

深「少しは心開いてってばぁ…」

「別に…お前らと仲良くする義理はないから」

深「つれないやつだなぁ…天狗さんよぉ」


つれないやつで別に結構。勝手にどうぞ


深「狐さんってさ…」

「何?」

深「あぁ、いや。いつも狐さんを心配してる貴方達だからさぞかしいい方なんだろうなって気になったから」

「…そうだな。舘さんはいい人だよ、俺を導いてくれた大切な人」

深「導いてくれた…?」

「過去に色々あって…迷ったり悩んだりが多かったけど舘さんが気にかけてくれて…俺にとっては恩人だったりもするし」


俺だけじゃない。きっと佐久間くんの恩人だったりもするんじゃないのかな?…詳しく聞いたことは無いんだけどね


深「恩人……か、いい話あるんじゃん」

「は、話す気なかったけど気分良かったから」

深「いい話聞けて良かった。ありがとうな」

「別に…」

深「天狗さんって照れ屋さんなんだな」

「な、照れ屋なわけ……!?!?」

深「えっ?何どうしたの」

「…なんでもない、それより嫌な気配が山に入ってきてる。気をつけた方がいい」


突如感じたこの気…どうやら俺らの場所に勘づいたみたいだな


深「う、うん…気遣いありがとう」

佐「めめ〜早く部屋戻れよ〜」

深「佐久間さん呼んでるけど…」

「言われなくても戻るよ」


佐久間くん呼んでるし、早く気配を消さないと…な

<第肆章>別レト迫ル訪問者→←・



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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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