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深澤side


「ちょっ…翔太、びっくりするだろ」

渡「いや、ごめんって」

「…んで、どうしたんだよ。そんなに大声出して」

渡「二人が妖怪の話、真に受けてて面白いなぁ〜って笑」


全く…気になってきたのかと思えば


向「しょたくん…その言い方」

「翔太はそういうの信じないやつだからほっとけ、康二」

渡「まぁー…ちょっとは信じてる笑」

「どっちだよ笑」

向「それよりふっかさん、さっきの続きを」

「あ、あぁ」


狐は古代より伝承として受け継がれていた。日本の狐と中国の狐は種類が少し異なり日本で有名なのは妖狐という


向「へぇ…日本だけやないんだ狐っておもろいな」

「狐の好物は油揚だって」

向「油揚…たんまり神社の境内付近に置いておけば来るんちゃう?」

「いやいやいや笑」

渡「あ…油揚、冷蔵庫にあった気が」

向「ほんま!?」

「お前ら…狐がそんな簡単に来るか笑」

向「それもそうやな笑」

「真面目に考え…ん?どうしたんだよ翔太」

渡「…はぇ!?いや…」


翔太がさっきから落ち着きのない様子を見せる


「…なんだよ翔太、ちょくちょく声上げて」

渡「ほんとになんもないって」


嘘だな、俺は勘が鋭いからよく分かる

昔から翔太は本当に何かあった時必死に隠したがる癖がある

まぁだからって別に咎める訳でもない


渡「あれ…康二は?」

「…?さっきまでいたのにどこいったんだろう」


―――――
向井side


「佐久間さん、アイス持ってきたけど…」

佐「わぁ!!やったぁ〜」


小さくなった彼はアイスを見るや否や飛びついてきた


「さ、佐久間さん〜くっついたら冷たいやん笑」

佐「この時期だとひんやりしてて涼しいでしょ?」

「ま、まぁな」


持ってきたアイスキャンディーを咥えながらドヤ顔をする


佐「でもね、夏は危ないんだよ…暑くてすぐ溶けちゃう」

「雪女…いや、雪男さんも大変やね」

佐「佐久間でいいよ」

「…ん?」


不意に佐久間さんが発した


佐「雪男さんなんて言い難いでしょ?…それに俺も気まずいし…」

「……ええの?」

佐「もちろん!!」

「んん…やっぱり恥ずかしいから佐久間くんはどう?」

佐「その辺は任せる!!…あと俺も康二って呼んでいい?」

「…せやな、好きに呼んでくれてええで」

佐「あっはは、やったね!!」


アイスキャンデーを食べ終わった佐久間さんは幼い笑顔を見せ俺に縋りついた


「あれま……」


どうやら疲れたらしい、すやすやと小さな寝息を立てていた

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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