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向井side
思ったよりも悪い人じゃなかった
それどころか人間と何ら変わりない友達思いの優しい方やった
出来るかどうか分からないけどこんな俺たちでも力になれたらな、そう思った
「せや、その親友さんってどんな見た目なん?」
佐「見た目か…妖界と人間界では姿が違うだろうからな」
深「その人…えーっと…」
佐「舘様?」
深「あぁ、そうそう。その舘様って方はどんな見た目なんだ?」
佐「そうだな、人間界では妖狐…って言うのかな」
深「妖狐?」
目「じゃあ…九尾の狐って知らない?」
「それはなんか聞いたことある気が…」
佐「尻尾が9本生えてる狐。涼太は狐の妖怪なんだ」
「狐ってお稲荷さんって聞いたことあったな…」
佐「そうそう!!それでここって稲荷山って言うでしょ?だからいないのかな…って笑」
深「そんなにガッツリ狐の姿なわけ?」
目「いいや、人間界では基本人間に化ける…どこかの誰かさんは妖力保てず妖怪の姿に戻ったんだけど」
佐「あはは……」
淡々とした口調で冷酷に話す目黒さんの隣で佐久間さんが気まずそうに目線を下げながら苦笑いをする
深「それで、人間の時はどんな格好なの?」
佐「確か…赤い吉祥文様の着物で和傘をよく差していた…かな」
深「赤い着物か…康二見たことある?」
「…いや、無いな。翔太くんはある?」
…って翔太くん目が見えへんのんや、話振ったって分からんか
渡「…いい加減にしろよ!!」
「ど、どないしたん?」
渡「旅人の思い出話に耽けるのは別に構わない。大いに結構、だけど妖怪を助けるって何?…もっと現実的な話をしろよ」
深「…ちょ、翔太失礼だろ」
「せやで、そんなキツく言わなくても…」
渡「二人はこの話を本気で信じているのか??」
深「ま、まぁ…」
「一応やけど」
佐「す、すみません。御二方」
深「佐久間さん、謝らないでください。翔太の注意深さが異常なだけなので」
佐「いえ、いいんです。きっと翔太さんの反応が正しいんですから」
已然現場は怒号と混乱に陥っている
渡「…部屋に戻る」
結局一言そう残し一人部屋に戻っていった
「翔太くん…」
深「悪いな…目で見たもの以外信じない頑固な性格なんだ、あいつは」
ふっかさんは状況を飲み込まない翔太君に終始苛立ちを見せる
「ほんま見苦しいとこ見せてもうたな」
佐「いえいえ…」
目「…なかなかだな」
佐「まぁ、時間は有限にあるんだしゆっくり探せばいいって」
目「そうだな」
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時