＜第弐章＞其レ故ニ消エタ親友 ページ15
佐久間side
「…舘様、最近よく出かけるよね」
宮「ちょっとね、先約がいるんだ笑」
数百年前から涼太とは仲良しでよく一緒にいることが多かった
「あんまりほっとかれると佐久間さん悲しくなっちゃうなぁ…」
宮「何その言い方…笑、子犬か」
「…ワオーン、構ってくれないと氷漬けにしちゃうぞ！！」
宮「はいはい、今度ね」
プクッと頬を膨らませ口を尖らせる
「…でもマジでさ、人間界行き過ぎると妖法政議会の連中に注意くらうよ？」
宮「大丈夫だって、これが最後だから」
妖法政議会・・・
世の妖達を取り仕切る組織
この妖法政議会、階級が高い妖が法政の幹部にあたっている
無論、涼太の階級は10段階中10で最高階級。その中でも最高地位である総長を務めている
そんな妖のトップが人間界にフラフラと歩き回るなど周りにバレたら何かしらの罰は受けるだろう
「俺は涼太の身が心配だよ…」
宮「心配してくれるのは佐久間だけだよ、ありがとう」
目「舘さん！！また出かけるんですか！？」
遠くからめめの声が聞こえた
宮「目黒に捕まったらお説教くらうよね…笑」
そう言うと煙とともに消え去った
目「…はぁ…はぁ…佐久間くん、また舘さん甘やかしたの？？」
「お、俺だって止めようとしたんだよ…？」
目「もう…何やってんすか、しっかり止めてくださいよ」
「ご、ごめんって」
目「まぁた説教案件ですよ二人とも」
「俺も！？」
目「当たり前です」
「うそぉ…めめ勘弁して…」
目「じゃあ舘さん今すぐ連れ戻してきて」
「涼太なら大丈夫だって」
だって舘様だよ？何だかんだいつものように帰ってくるでしょ、そう思ってた
―――――
「何故帰ってこない！！」
一体何をしてるんだあの人
「…全く、世話が焼ける親友だな」
舘様が居そうな場所はだいたい把握していた、というか一度何してるのか気になって追跡したことがある
「おそらく稲荷山近辺だろう…」
俺一人で探すの退屈だしなぁ
目「もう…あの人本当どこ行ったんだよ」
…待てよ、…佐久間さんいいこと思いついちゃいました
「めめっ！！」
目「…！？何？どうしたのさっくん」
「人間界行くよ」
目「は！？なんで？？」
―――――
「どこかなぁ〜」
目「なんのつもりっすか、こんなところに連れてきて」
「まぁまぁ」
目黒に悟られると色々面倒い、俺説明が下手くそだし
「お！あったあった、あれだ」
目の前には立派な神社が構えていた
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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (
レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです！更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨乃ふあ | 作成日時：2021年1月26日 13時
