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「最っ悪だ……」


佐久間くんがここの神社に御参りさせてもらおう、そう言い出したのが全ての元凶だった


「こんな山奥に御参り?」

佐「そうそう!!たまにはお賽銭投げ入れるのもいいじゃん?」

「待ってどういう理由…笑」


出迎えてくれた神社の人は優しく接してくれてお賽銭箱まで誘導してくれた

それから日が暮れるから泊めて欲しいと佐久間くんの無茶ぶりにも嫌顔ひとつせず承諾してくれた


おまけにわざわざ夕飯までご馳走になって良くしてもらって


佐「これうっまぁぁぁ!!!」

「さ、佐久間君急いで食べたら喉詰まらせるよ」

佐「大丈夫、大丈夫!!」


まぁ、なるべくバレないようにはしていた

俺はね。でも案の定佐久間くんは詰めが甘いと言うか


佐「……ん"ん"っ!!んごごごぁぁっ」


出されたきつねうどん思いっきり啜って詰まらせたみたい、ほんとおっちょこちょいだよ


その反動で妖力を解放し辺り一面に雪を降らしてしまった


「あーあ…佐久間くんなにやってんの」

向「二人とも大丈夫かいな……佐久間さん!?」


一人は大声をあげるし一人はとんでくるし一人は物怖じしてないし…


佐「……何?」

向「ど、ど、どないしたんその顔」


そりぁ驚くよな、目の前の青年が突然妖に変化したんだから


佐「めめ…俺やっちゃった感じ?」

「あぁ、思いっきりやらかしたな」

佐「まじかぁぁぁ…」


それからは後の祭り、隠し通すのも無駄だろうからと正直に素性を明かした


向「えぇぇぇ!?よ、妖怪??」


当たり前に驚かれた。まぁ、だろうな


深「気味が悪い」


案の定お決まりの台詞を吐かれた、そう思うのも無理ないだろう


佐「だよ…ね…」


佐久間君も沈んだ声を漏らす


わざとじゃないだろうから
"佐久間くんのせいなんだけど"なんてキツく叱れないし


おまけに目の見えない神主は話が通じていない

―――――

…と、まぁなんやかんやあって今の状況に至るわけで


深「なんか…凄いというかなんというか…」

「あ、ありがと」


…って!!俺なんでこいつに感謝してるんだよ!!


向「お二人のお姿は分かったからさっきの続きを」

佐「さっき?」

向「なんでここに来たかってことや」

「あ、あぁ」


…ぶっちゃけここに連れてきたの佐久間くんだから俺が答えれるわけないんだよね


「佐久間くん教えてあげたら…?」


佐久間くんは小さく頷き口を開いた


佐「親友を探していて…」

向「親友?」

<第弐章>其レ故ニ消エタ親友→←・



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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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