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渡辺side


突然手を出せと言われた


「いきなり何言い出すんだよ…」


嫌々ながら手を差し出すとその手を握り返された


「うわっ…冷てっ!!」


まるでドライアイスを持った時と同じ、冷たいのに熱い火傷したようなあの感じ


佐「分かっていただけました?」

「お前…なんでそんなに冷たいんだよ!!」

佐「俺は雪男だからです…まぁ、有名なのは雪女の方ですけどね笑」

「雪…男?」

佐「はい、れっきとした妖怪です」


おいおい…まじかよ、何が起こってんだ?


向「その…目黒さんの方もさっき妖怪や言うてたけど」

佐「まぁ…、ちなみにめめは天狗様だよ」

目「ちょ、俺の素性勝手に晒さないでよ」

佐「もうこうなったら言うしかないじゃん?」

目「俺は意地でも隠す気でいたんだけど…」

「天狗ってあの…?」


記憶にうっすらあるかないかだけど…空を飛び風を起こすあれか


佐「見せてあげたら?」

目「えぇ…なんでこいつらのために」

佐「いいじゃん、減るものでもないし笑」

目「俺のプライドが減る」

佐「めめ意識高いって〜」


二人は何言い争ってんだか


目「仕方ねぇな…」


辺り一面が静かになった、…かと思いきや康二や深澤の驚く声が響いた


向「あわ、あわわ、あわあわ」

深「……っ、まじかよ」

「何でかい声出してんだよ、二人とも」


目の前で何が起こっているのか俺には想像することすらできなかった


―――――
向井side


目「仕方ねぇな…」


目黒さんがくるっと一回転すると凄まじい旋風が巻き起こった


「…う"ぐっ」


目を開けるとそこには目黒さん。だけど目黒さんじゃない何かがいた


真っ白な翼を背に生やしに高さのある下駄を履き、葉っぱの扇子を手にしている


目「ちっ…これが見たかったんだろ?」


軽蔑したような冷たい目でこちらを睨む


「あわ、あわわ、あわあわ…」

深「……っ、まじか」

佐「うん、やっぱめめそっちの方がかっこいいよ」

目「…そういう問題じゃなくない??」

佐「いいなぁ〜俺も翼欲しいなぁ…」

目「…今言うことかよ笑」


さっきから謎の会話が繰り広げられている


「あ…あ…」

渡「おいおい、何騒いでんだよ…」

「…て、天狗や…ホンマに…」

渡「康二落ち着けって…」

目「だから言いたくなかったんだよ…」

佐「まぁまぁ笑」


それから数分間、状況が飲み込めない俺とふっかさんはその場に立ち尽くしていた

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雨乃ふあ(プロフ) - えなさん» 閲覧していただきありがとうございます。毎日更新できるように頑張ります (2021年3月10日 2時) (レス) id: bc9832efa4 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - 面白いです!更新頑張ってください (2021年3月8日 12時) (レス) id: dc9b401a24 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雨乃ふあ | 作成日時:2021年1月26日 13時

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