ギャァァ！モウ一匹ノ鬼連レ！鬼連レェ！！

10.本気 ページ10

＿Aside



少し歩くと濁った揺らめきが見えてきた

『近いね』

私の発言にそれそれ頷く

炭治郎さんは嗅覚が

善逸君は聴覚が

伊之助さんは触覚が

私は視覚が

それぞれ優れている

なんだかすごくバランスの良い隊だと思う


鬼「人間だ！人間が！また食われに来た！！」

鬼はケラケラと笑いとにかく愉快そうだ

酔ってるのかな

嬉しそうに頬を緩め舌なめずりをして私たちを舐めるように眺めている

鬼「んぅ？お前は鬼じゃないかあ！！こっちへ来いよ、分けてやるぜ〜」

先が無い腕をプラプラと持ち私に話しかける

もちろん私は

『うっぉえ』

人肉の匂いにやられていた

この距離でこのダメージは駄目だ

闘いに悪影響すぎる

炭治郎さんの気遣いで少し離れたところから見させてもらうことにした


流石に4人も派遣されることはあって鬼はとても強かった

四肢が自由に伸びるらしく自由な攻撃を繰り出している

元々4人で相手するはずだった鬼だ

3人は苦戦を強いられていた

伊之助「なんだコイツ！！！うぜってぇ！！！」

炭治郎「伊之助！！腕をまず切ろう！！」

善逸「死んでしまうよオォオオォォ」

流石に私も加わろうと思った

『わっ、私も…！！！』

1歩踏み込んだ途端匂いがキツくなる

込み上げる嘔吐感を堪え

戦場へ向かった

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