ギャァァ！モウ一匹ノ鬼連レ！鬼連レェ！！ (ページ7)

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7.再会ページ7

＿Aside

よく分からないうちに善逸君が手を回してくれていたらしい

鬼連れ、と皆さんは言っていた

どうやら例のたんじろうさんも鬼連れらしく

一緒に行動していると聞かされた

そして、彼らが療養している胡蝶しのぶさんのお屋敷に歩いてきた

『善逸君…』

なにか話していて気づかない善逸君の袖をくいっと引く

善逸「ひょわっ！？ゆゆゆゆゆゆAちゃん！！？？」

『うん、今日から一緒にいるんでしょ？』

善逸「あっ！うん！！！そうだね！！！」

『ありがとう、』

彼のおかげで私は処分を免れた

鬼連れを鬼殺隊に申請するなんて勇気がいっただろうに

なんて優しくて、なんてかっこいい

善逸「ひぃぁ」

さすがに正面からは恥ずかしかったため

後ろに回り善逸君の腰に腕を回した

ぎゅうぎゅうと彼の体温を感じる

さっきから寒くて動きづらかった

もしかして、これも副作用なのかもしれない

胡蝶しのぶさんに後で報告しておこう

私の方が身長が高いから善逸君の肩に顎をのせる

『ん？』

やけに静かな善逸君を見ると

善逸「……………」

『えっ、死んだ？』

魂が抜けていた

＿我妻side

鬼連れの申請が通り、Aちゃんが帰ってきた

守れなかったんだから、これからは守ってあげないと

そんな事を考えていたら

背中に温もりを感じた

俺より大きな身体が、俺に抱き着いていて

それに音が、騙そうとしているんじゃなくて

心から安心した音がしていた

可愛い、と思うより先に嬉しいと思った

それでも耐性はついていないから

『えっ、死んだ？』

死んだ