Dr. 137 ページ39
この切り傷いくら整形したい人がやってもこんなに酷くはならない、
こんな性格の伊黒さんがそんなことするわけが無い……
やけどだと思っていたけど、これは故意に傷つけられたものだ
しかも抵抗していたのか周りに小さな傷もある……
という事は何人かに押さえられていたか繋がれていたか。
どちらにせよ異常なものだ。鬼の仕業か……または虐 待によるものなのか
貴『これは親族から受けた傷？それとも鬼から受けた傷？』
私よ問いかけに戸惑いも見せない無のオッドアイで私を見つめた
小「どちらにも……と言える」
どちらにも？？
どういうこと……親にも鬼にも受けた傷……？
小「鈍いヤツめ
生贄として鬼に捧げられそうになった時つけられた傷だ」
正確には鬼の口と似せるための行為でされたがな、と一言加えられたが、驚きと怒りと悲しみで聞いてなかった
貴『一回連れてきてよ、そこまで危ないこと出来ないからたっぷり下剤入れてやる』
小「それも十分危ないと思うが？、それに奴らはもう死んだし、生き残った1人もどこにいるか知らん。今生きてるかさえ分かっていない」
貴『くそ腹立たしいな、何この行き場のない怒り。他人事だろとか思うかもだけど、医者の私としては許すことが出来ない行為
幼い頃に出来た傷跡は大人になってから消すのは難しい、嫌一生その傷跡と付き合っていかなきゃいけない事だってある』
虐 待のようになると、その傷跡を見る度にその頃の事が思い出して苦しむ人もいる
傷の上に傷を重ねていき苦しみから逃れようとする人も……中にはいる
小「この傷は治せないという事か？」
こいつにしてはネチネチてないストレートな質問、
伊黒さん心からの問い掛けだった
″治るのか″
確かに治りにくいとは言ったけど
貴『治らないとは言ってないでしょ？』
小「……そうか。仕方ない、次……診察室をまた受けてやる」
そっぽを向きそう言った伊黒さんはほんの少しだけ柔らかい表情をうかべていた
横をむくと分かるこの傷の残酷さ
その記憶に蓋をするように、他人に見せないように巻かれていた包帯
きっと痛かっただろう、辛かっただろう、
考えるうちに自然と手が伊黒さんの頬を触った、手のひらにあたるその傷跡、ぼこぼこしていて鳥肌が立つ
小「何故お前が泣く、お前が治してくれるんだろう
女が泣くのは得意じゃない。どう接すればいいか分からない、だから泣きやめ」
不器用に自分の頬を流れる涙を拭き取りそう言った
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kanayamamoto112(プロフ) - ヒロインちゃんが伊黒さんをかまぼこ隊に協力して貰って助けるお話楽しみです。 (7月6日 12時) (
レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
kanayamamoto112(プロフ) - はじめまして。面白かったです。続き楽しみです。 (6月27日 16時) (レス) id: 763c9aa7d5 (このIDを非表示/違反報告)
その… - 更新まだですか…？忍たまで生存確認はしてるのですが… (2022年1月10日 17時) (レス) id: ea7d5bd598 (このIDを非表示/違反報告)
雪猫と葛(プロフ) - 好きなドクターXと鬼滅の刃のコラボなんてなんてうちとくこれからも楽しみに待ってます！！体調に気をつけてくださいね〜 (2021年10月5日 6時) (レス) @page40 id: 7de3012b83 (このIDを非表示/違反報告)
不死川実弥LOVE - 体調にお気をつけてください。コロナにも! (2020年12月29日 1時) (レス) id: 101530242c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：宇宙人 | 作成日時：2020年2月19日 20時
