4y …u. ページ9
ー
「…そうね、
たくさん練習したからよ！」
ニッコリ笑って答えてあげると
『どのくらい？？』
とAは満面の笑みで返してきた。
「…覚えてないほどたくさん
始めたのは確か、まだAぐらいに小さい時だったかしら」
メイは自分がピアノを始めた時の記憶を頭に思い浮かべると、右手を鍵盤の上に軽く乗せた。
軽く力を入れると綺麗なメロディーが一節、その指から紡がれた。
『この曲…すき…』
「…実はこの曲ね、
私が初めての 発表会 で弾いた大切な曲なの。
Aのピアノ初めて記念に
この�爐箸辰討�きな曲�瓩鬟廛譽璽鵐箸垢襪錙帖�」
メイはAを膝から自分の隣へと下ろし、
今度はゆっくりと鍵盤の上に指を置いた。
スゥ…とメイが息を吸う音が聞こえたその瞬間
辺り一面は暖かな空気に包まれた。
Aは自分の目の前にはあるはずのない夕日が見えたように思えた。
これが音楽の力というものなのだろう。
心地よいメロディーが2人の体をすり抜けていく。
今この世界にいるのは、
メイと2人だけのように感じたAは
特別な感じがして嬉しくなった。
最後の一音が名残惜しそうに響いて消えていった時、Aは少し寂しくなった。
まだ余韻の残る中、メイの右手を両方の手で包むと
真っ直ぐ彼女を見つめた。
『この曲、またAのために弾いてくれる？』
4歳児にそんな事を言われると思っていなかったメイは少し面食らったが、それでも可愛い可愛い妹にそんな事を言われて喜ばないはずがなかった。
「もちろんよ
何回だって弾いてあげる…！！」
メイは返事を聞いてにぱっと幸せそうに笑ったAが愛おしくて、ぎゅっと抱きしめた。
「もし、Aもピアノ弾けるようになったら、
一緒に連弾できるね！」
良いことを思い付いたとばかりに勢いをつけてメイは言うが肝心の愛妹はポカーンとしている
『れんだんって何？』
「ふふっ、2人で一緒にピアノを弾く事よ！」
『…あの曲も弾ける？？？』
「アレンジをすればもちろん！」
『Aもピアノ弾く！メイとれんだんするー！！』
やる気に満ち満ちたAと、それをみて小さくガッツポーズをするメイを窓からさす太陽の光がキラキラと照らしていた。
その日は、木々の向こう側に夕日が落ちる時間まで
音楽室からはピアノの音が聞こえたそうな。
fine.
4y ある日のお話（オリキャラ出てきます）→←4y That music for
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れん - とても面白いです！更新頑張って下さい (2020年8月17日 2時) (
レス) id: badd7d2e72 (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - あんさん» はじめまして。お立ち寄りいただきありがとうございます。左様でございます！！モールスについてコメ頂いたの初めてでとても嬉しいです！！（涙）これからもよろしくお願いします！！ (2020年3月28日 22時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
あん(プロフ) - はじめまして。素敵な作品で感動しております。【4y。2】｢わかれのそばに｣ですか？（すみません不都合でしたら削除しますのでゆってください） (2020年3月11日 0時) (レス) id: 6cd36f95aa (このIDを非表示/違反報告)
かなみ(プロフ) - ネギトロ81194さん» ありがとうございます！嬉しさで吐血しそうです…頑張ります…！！ (2019年11月3日 22時) (レス) id: b605df076c (このIDを非表示/違反報告)
ネギトロ81194 - 続き待ってます！頑張って下さい！！！ (2019年11月1日 18時) (レス) id: 8e841cc71d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かなみ | 作成日時：2019年7月11日 23時
