ちび、動きます《Y.M》

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『いえ、そんな…！そもそも私が
寝てしまったのが悪いんですから、
謝らないでください!!』



本当にその通りだ。



あんな所で、ましてや少しの待ち時間で



寝てしまうなんて、お疲れである皆さんの前で



なんて失礼な…………。



山内｢や、初日だし誰でも疲れるだろ。
しかも何やら熱心に調べ物してたし。｣



ば、バレていた＿＿＿＿!!



『し、調べ物といってもそんな大層な
ものでは……!』




山内｢どうでもいいこと調べるのにあんな
真剣な顔する？普通。｣




『え、あ、』




なんだか見透かされているような気分になって




目を逸らしてしまう。




別に気まずいことなんて何も無いけれど、




怖い、とも思ってしまう。




山内｢…東間さ、俺のこと苦手でしょ、｣




『ｯえ、そんな』




山内｢話してて何となく感じるよ。
怖がられてんな、とか。…4年前もそう。｣





＿＿やっぱり全部、見透かされていた。






『に、苦手ではないです、けど……』




山内｢けど？｣




まさくんみたいだ、




気になる事は問い詰めようとしてくる。




『私じゃなくて、山内さんの方が
私のことをよく思ってないんじゃないか、とは
4年前も、今日も感じました。
……けど、私も、怖いって、感じてしまいました。』




山内｢……なにそれ、｣




『……すみませ』




山内｢そーじゃなくて。それ全部俺のせいじゃん。
怖がらせてたつもりとかなかったけど、
ただ……話すタイミングとか、わかんなくて。｣




『山内さん、』




山内｢ごめん。俺皆みたいに明るく話せないし、
身長も東間より全然大きいから
怖がらせてたよな。これからはもっと
ちゃんと話せるようにする。
だから、｣




『いいんですよ、山内さんはこのままで！
勘違いしてた私だって悪いです！』




山内｢いや俺だって、｣



『私だって！』




.
＿＿＿＿＿




『ｯもう、おあいこって事で！
仲直り！しましょう！』



山内｢っえ、でも｣




『いいから！！』




私が強くいえば山内さんが折れる。




山内｢…ありがとう。これからはちゃんと
仲良くできたら嬉しい…｣



『もちろんですよ…！
これからW杯まで、全力で
山内さん達をサポートします！！』






.



山内さんとの蟠りも晴れ、



ジャージもお返し出来て、



全て解決した、一日目の夜。

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