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「するけど、やろうや」
グチグチ文句を言いながらもコントローラーを握るAを見てゲームは始まる
予想通りAのボロ負けだったが、たまに逆転勝ちをすればとても満足そうにショッピを煽りまくる
たまに簡単な罰ゲームを用意したりして、デコピンや恥ずかしい体験暴露とかをしたりして二人は次のゲームに取り掛かる
Aが食べ物がないかとショッピに聞けば完全食しかなくて、相変わらずだと笑いながらAの部屋からお菓子を持ってきたりもした
そんなことをしていると2時間経っており、気づけば4時になっていた
「もうこんな時間かぁ……」
「どうする?」
「うーん…もう寝ようかなぁ…」
Aはもう眠たいらしく、船を漕ぎだしている
ブカブカのパーカーで目をこする姿はなんだか幼く見えた
「そんな眠いん?」
「けっこう…」
「えぇ、俺まだ眠たないんやけど」
「知らんがな……」
本格的に眠くなってきたのだろう、Aは立ち上がり部屋に帰ろうとした
「待って」
が、それは続いてすぐさま立ち上がったショッピがAの腕を掴んだことにより阻止された
するとバランスをくずしたのか、そのままAは後ろ向きでこちらに倒れ込んでしまうも、それを簡単に受け止める
「ちょっ…あぶない」
「それはすまんて…で、どこいくん?」
「どこって……じぶんのへやにきまってるじゃん」
何を言ってるんだとAは訝しげな目線を送るも、ショッピは気にする様子もなくそのまま後ろから抱きしめる
「……どうしたの。きょう、やけにくるね」
「別にええやん」
「いいけどさぁ…て、か、ほんともお、ねむ…い」
そう告げると体の力が抜け、全体重がショッピにのしかかるがその程度では倒れることもなく、簡単にAを抱き上げてベッドに運んだ
「んー……」
「しゃーないから寝かせたるわ」
「……」
ショッピの謎の行動に突っ込む気力すらないAは、そのまま布団をかけられて目を瞑る
ベッドはショッピの匂いでいっぱいで、鼻をくすぐりなんとも言えない感情がAを包むも、そのまま寝てしまった
「あーあ、寝ちゃった…」
また手持ち無沙汰になったショッピは、ベッドが見えるソファに座ってまたショートピースを吸い出す
が、いつもより満足味が薄い
なぜかと思い考えれば、喫煙所のことが思い出された
あのとき、Aが吸えないと言ったから奪ったあのショートピース
いつもよりやけに美味しかったな、なんて
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百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せンァ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます!そう褒めてくださるととても嬉しいです…!まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…! (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます!カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね! (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
柚(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください!! (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜有 | 作成日時:2019年2月19日 14時