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「そりぁ……君に誘われたの初めてだし」
「てっきり先輩はそういうの嫌いだと思ってたんで。今日の様子を見るに、あまり興味ないだけで嫌いではないんでしょう?」
「あぁ……まあそうだね」

本当に何なのだこの後輩は。

「で、お返事はどうっすか?」
「……うん、いいよ。行こう」
「やった」

なんだやったって。可愛いなもう。
あぁやめてくれ、いつもの私とは違う私が出てきてしまう。
こういうのは恥ずかしいんだ、勘弁してくれ。



その後はそのままみんなのいる場所に戻り、また少し飲んだ。

ショッピ君は私からは少し離れており、コネさんと隣同士だ。
二人は何やら話していて、コネさんがショッピ君を肘でうりうりとつつけば、ショッピ君はお返しに脇腹チョップを食らわせていた。痛そう。

彼の表情はまたいつもどおりに戻っていて、後輩オーラが滲んでいる。
煽っても許されるのは彼だからだろう。

「じゃあそろそろ帰るかー」

上司のその言葉にみんなは賛同し、お金を出し合いそれぞれ帰路へとついた。私も払おうとしたが最後だからと断られた。優しい。

「じゃ、先輩行きましょ」
「分かった」

お互いに酒が入っているので歩幅が必然的にゆっくりになる。もしかしたら彼が意図的に遅くしてくれているのかもしれないけど。

彼が案内してくれたのは奥の方にあるバーで、中は程よく暗くクラシックが流れていた。

「へー、普段からこういうところ来るの?」
「たまたま知ったんですよ」

横の彼はいつもの少し幼い感じから大人に感じ取れた。
いや、たしかに大人なんだけどさ。生意気な感じが後輩って感じで、私もかわいがっていたのは事実だ。

「何飲みます?」
「んー…悩むなぁ」

お酒は好きだ。
ワインもビールも日本酒も焼酎もカクテルもウイスキーもみんな。アルコールに強くって本当に良かったと思う。
カクテルなんて本当に種類が多いから、少し前は色んなものを飲みまくった覚えがある。

だからこそ悩む。

「なら適当に俺が選びましょうか?無理なやつとかあったら言ってくださいね」
「いいね、それ。お願いしようかな」
「なら、取り敢えずカシスソーダとか」
「お、好きだよ」

ショッピ君はマスターにカシスソーダとアプリコットフィズを頼む。
おや、結構低めのにしたのか。

「どうぞ、カシスソーダです」

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百瀬のえる(プロフ) - 25歳shpおじさんとjkちゃん狂おしいほど好きです先生生徒好きは実はここ発祥ですjkとshpの組合せンァ゛゛゛゛ (2020年10月8日 1時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - えなさん» ありがとうございます!そう褒めてくださるととても嬉しいです…!まだ続編は決めてませんが、そのときはまた見ていってくれると嬉しいです(*´ω`*) (2019年3月8日 10時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
えな(プロフ) - はじめまして、コメント失礼します。貴方様の綴る物語が大好きで、短編の中にも夢主ちゃんの想いや情景が繊細に書かれていて読みながらとても心を動かされています。別作品もあってお忙しいとは思いますが、次回作があるのであれば心からお待ちしております…! (2019年3月8日 3時) (レス) id: 4d21cb4889 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 柚さん» ありがとうございます!カクテルは自分の中でも一番良作だと思っているのでとても嬉しいです。期待に添えるよう、頑張っていきますね! (2019年3月3日 2時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 素敵です…特にカクテルの話が好きで何回も読み返してしまいます。これからも頑張ってください!! (2019年3月3日 0時) (レス) id: db3c90213f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜有 | 作成日時:2019年2月19日 14時

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