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「昨日すっごい酔っ払って大きな箱持ちながら帰ってきたんやで？全くもう……ショッピにしては珍しいけど」
「いやほんとにありえへん、すまん……って、大きい箱？」
結婚式前夜に何と言う痴態を披露してしまったんやろうと申し訳無さで頭が痛くなる、と同時に大きな箱に興味を奪われる。
「中身知らへんの？も〜、いつもの人たちとかに貰ったんやない？ほら、これ！」
彼女からありがたく箱を受けとり中身を見る。包装はしっかりとしていて、ちょっと高そうやな……にしてもでかない？俺の頭分あるでこれ……
「って、こ…れ……？」
「なになに〜〜？……紫のヘルメット？へぇ、オシャレやん！けどショッピ紫好きやったっけ？いつもは違う色やのに」
何故だがひどく懐かしさを覚える真新しいヘルメット。誰からこれを貰ったか。全く思い出せない。
思い出せない。大事な、ことやったのに。
待って、行かんといて、今度こそは、幸せにするから。
「ショッピ……？泣いてるの？」
「え……」
彼女に指摘されてから気づいたが、頬に手を当てると確かに濡れた感触。けど、なんで涙を流したかなんて俺には分からない。
「ショッピ……？」
「……大丈夫。今世ではお前を幸せにするから」
「えっちょ、何言ってんねん！」
突然の俺の言葉に驚いて真っ赤になる彼女が愛おしい。この気持ちは本物だ。そう、これは今世の俺の感情。
「今世って、まるで前世から一緒みたいなこと言うなぁ」
「……ぷっ、相変わらずファンタジー脳してますね」
「はぁ！？そっちから言ったんじゃん！？」
頬を膨らまして怒る彼女を見て噴き出せば更に怒られる。明日早いねんからもう寝るで、と言えば元はと言えばショッピのせいと言われた。おっしゃるとおりで。
今世では、彼女を幸せにする。
だから俺は"アイツ"を捨てる。アイツがそう望んだように。本当は嫌だったけど、少しの我儘ぐらい許してやってもいいだろう。
俺はきっとアイツの知る俺ではない。
だからもしまた次があったとしたら
＿＿今度こそは一緒に幸せになりますように
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夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います！いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (
レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました！大好きです！！お疲れ様でした！ (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい！それではお願いします！ (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ！その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました！ (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夜有 | 作成日時：2019年4月7日 22時
