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炎が徐々に小さくなる。それは命の灯火が消えていく様子と似ていて、あの時のことをより鮮明に思い浮かばせた。
寒い寒いあの日。
目の前で、俺を庇って死んだA。
恋人を守ろうと盾になった俺のさらに盾となり、敵の攻撃で肉塊と成り果てたA。
別に軍人じゃなかったのに、ただの守るべき国民の一人だったのに。
冬は戦争日和ではない、むしろ悪化させるだけの嫌な季節だ。なかなか終わらない戦争、尽きていく食料や武器。疲れ果てる国民。
Aは他の奴らより寒がりやったっけ。
「俺を憎んどる?」
最後に俺と向き合い、一言呟いてから爆撃により人とは呼べない姿となった彼女。俺に呪いをかけた彼女。
「憎んどるはずないよなぁ……」
だって、アイツ無駄に優しいから。
今世、俺は前世の恋人……今は西村か。再会することができた。
てっきりまた好きになると思っていたのだが、案外そうでもなくどちらかというと妹のような気持ちで接している。それは向こうも同じで、記憶はハッキリとはないようだがお互いに前世は前世今は今と区別をつけている。
始めは少し違和感があったけど、よう考えたら前世は前世であり、今世の俺はあくまで今世。前世のショッピと今世の紫村和とは違う。……あだ名はショッピやけど。
だからだろうか、あいつもそうだと思っていた。
けどそんなことはなかった。
「お前、まだ前世に囚われとるんやな」
初めまして、と言ったときAは気づいとらんかもしれんけどとてもショックを受けていた顔をしていた。あぁ、なんでお前も前世を覚えてるねん。お前こそ忘れとけよ。
あんな、あんな残酷なこと忘れていてほしかった、あんな前世に囚われていてほしくなかった。
「……って、囚われとるんは俺もか」
あの最後のとき、Aが涙を流さずに紡いだ言葉。
「ずっと愛してたよ、ショッピ」
__だから私のことなんて忘れてね。
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夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います!いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました!大好きです!!お疲れ様でした! (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい!それではお願いします! (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ!その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました! (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜有 | 作成日時:2019年4月7日 22時