青春しようぜ ページ32
「暑いねぇ」
「暑いっすね」
ギンギンに私達を照らす太陽から逃げるように、屋内で外を見つめる。いやぁ、しかし暑かった、何なんだこの暑さは?夏弾けろ。
「アイスおいしいねぇ」
「溶けかけてますよ」
「おっと」
ショッピ君の言葉で今にも手の甲に落ちそうになっているアイスに気づく。危ない危ない、このままだと手の甲どころか床に落ちてたかもしれない。
落ちないように手で皿をつくって下の方をぺろりと舐める。いや、もうこのまま吸ったほうがいいわ。吸お。
「ジュッ……ん…うん、やっぱアイスはバニラだね!」
「……子供っすか」
こちらをずっと凝視していたショッピくんに何故か飽きられる。人の趣向ぐらい好きにさせてくれませんかねぇ??
「てかショッピ君、顔赤いよ?大丈夫?」
「……っるさいっすよアホ先輩」
「なぜ心配したのに罵られる??」
理不尽に思いながらも下手に何か言うとこの奢られたアイス代を払わされそうなのでやめておく。下手に突っ込まない。これ大事。
「はぁ〜〜……本当に鈍感な先輩持って大変っすわ。これはもう何かしらA先輩がしてくれんと割に合わないっす」
「私はとても理不尽な後輩を持ったよ!!むしろこっちが何かしてほしい!」
「アイス奢りました」
「せやな」
だから次は先輩の番っすよ。
なんてどこか期待したような目で見つめるショッピ君。あまりの顔の良さにコンビニアイスよりも高いものを貢ぐために財布の紐が緩んでしまいそうだ。コヤツ策士か!?
「わ、わかった……とりあえず何してほしいか言ってみ?話はそれからだ」
「そんな財布とにらめっこしんくてもええでしょ。人をなんだと思っとるンすか」
「後輩の鏡」
「あざーす」
風のうわさによるとショッピ君はどこか食べに行ったときに「財布が枯れてましたわ」なーんて言って先輩に奢らさせたことがあるらしい。そんなことをするのにどこか憎めないのは後輩パワーでもカンストしているのだろう。
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夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います!いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました!大好きです!!お疲れ様でした! (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい!それではお願いします! (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ!その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました! (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜有 | 作成日時:2019年4月7日 22時