3 ページ29
Aと同じ目線になるようにしゃがみ込み、そして震える彼女の体を強く抱きしめる。
痛いという声が聞こえた気がするが、まぁいいだろう。
「遅くなってすまんな、A……好き、愛してる」
「……は？」
「もう怯えなくてええから。ずぅと俺が守るで」
「何を今更……てか、なんのこと……」
「Aはなーにも心配しなくていいからな」
その言葉を境に意識を失う彼女。
特に薬とか使ってへんのやけど……疲れてたんか？きっとそうや、アレのせいで寝れてなかったんやろうな。
「じゃあ、帰るでA」
俺らの家に、ね。
愛おしい彼女が疲れではなく恐怖で気を失ったこと。
コネシマの脅しなどについてはすべて妄想だということ。
恋心にやっと気づくもそのときにはもう彼女は己を見なくなっていたこと。
その事実にあまりのショックで精神が壊れ、自分がおかしくなっていること。
それら全部に何処か気づきながらも見ないふりをしたこと。
彼はこれからもどんな罪を重ねていくのか。
彼女はいつ彼から逃げられるのか、そもそも逃げれるのか。
……なんて、そんなことどうだってええでしょ？
大事なのは、今なんやから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 236人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います！いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (
レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました！大好きです！！お疲れ様でした！ (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい！それではお願いします！ (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ！その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました！ (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：夜有 | 作成日時：2019年4月7日 22時
