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迎えに__リクエスト:na様 ページ27

後悔の続きものです。ありえる一つの可能性。




なんで、こんな簡単なことに気づかなかったのだろうか。

パソコンの前に一人、俺は笑う。


「簡単なことやん」


気づかなくて傷つけて。

大切だったはずのAは憎いあいつに奪われて。


叶わなくてもいい、ただ俺は一生この想いとともに添い遂げて彼女の幸せを願う。

そうあのときは決めた。


けど、別にそんなことしなくて良かったんや。


「A……愛しとるからな」


そっと画面に映し出される最愛の彼女の頬を撫でる。

あの時から夜あまり寝れなくなって不眠がちになったいたが、彼女の写真を見れば安心できるからか寝れることに気づいた。

朝に彼女の写真を見ればすっと簡単に目も冴えるし、彼女から貰った鉛筆で勉強すれば捗ることにだって気づいた。


「やっぱり俺、Aがおらんといけへんみたい」


電源を落とされたパソコンに映し出される己の顔。

まだ隈は取れないけど、Aに心配されたときよりかは確実に良くなっているはずだ。


だってAは俺に心配の声をかけなくなった。

それは心配する必要がないからだ。

俺のことを信用してくれているのだろう、Aはそういうやつだ。

なんて優しいやつなんやろ。


そんなAは俺と一緒に帰らなくなった。

それはコネシマ先輩と帰るようになってしまったからだ。

恋人同士になってしまったからだと無理やり納得してたが、今となっては早くやめさせていればよかったと思う。


だって、話すことがかなり減ってしまった。

Aが俺を避けるようになったから。


始めはなんでか分からずショックで何も食べれなくなったけど、俺はある日気づいたのだ。


きっと、Aはコネシマ先輩に脅されているんだって。


だってそうじゃなきゃおかしい。

Aが俺から離れることなんてないはずだし、たとえ彼氏ができたとはいえ話すことぐらいは普通は許すはず。


コネシマ先輩はそんなことすら許せない心の狭い人で、Aは本当は俺と話したいのに話せない状況なんやって。


だってだって、そうじゃなきゃおかしいやろ?


「A、好き。遅れちゃったけど、大好きやねん」


彼氏がいるからって遠慮してたけど、Aを困らすやつなんていらんもんな。

なんて、俺もちょっと前まではAを困らしてた側なんやけど。


けど大丈夫、もうあんなAを悲しませることなんてしない。


「迎えに行くから」

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夜有(プロフ) - 百瀬のえるさん» ありがとう御座います!いつかまた会えるときが来ましたら、そのときはよろしくお願いします。 (2021年1月1日 23時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
百瀬のえる(プロフ) - 更新ありがとうございました!大好きです!!お疲れ様でした! (2021年1月1日 23時) (レス) id: 90299a5c54 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - はい!それではお願いします! (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)
夜有(プロフ) - 黒音さん» あ、いえ!その可能性も考えてたのにそこも確認してなかった私もすみませんでした。リクエスト承りました! (2019年10月15日 16時) (レス) id: 93b15b9a53 (このIDを非表示/違反報告)
黒音 - 返信ありがとうございます!個人的にはハッピーエンドがいいですが作者さんの書きやすい方で良いですよ(それと夢主が死んだ後の事なのですが前世の時の事です。分かりづらくてすみませんでした) (2019年10月15日 16時) (携帯から) (レス) id: 11da0246b8 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夜有 | 作成日時:2019年4月7日 22時

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