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不本意だが爆豪君を凍らせて脱出しようとしたとき、「爆豪！！」という赤髪君の声が聞こえた。
「…今すぐその人から離れないと斬ります」
混沌とした状況である。
倒れた私に馬乗りになり爆破しようとする爆豪くんの首に刀を当てる前田。
わけがわからなくなってきた。
爆豪君は物凄く驚いたような顔をしていた。
それもそうだろう。
さっきまで周りには人が一切いなかったし、気配もなかった。
首に刀を当てられてようやく気づいたくらいなのだから。
「チッ！」
物凄く大きな舌打ちをして私から退く爆豪君。
「前田、助かった。遡行軍の方は？」
「主君が無事で良かったです。燭台切さんと和泉守さんが今戦っています。残りは3体、お2人で大丈夫だと。僕はこのまま主君の護衛をします」
「えっ私なら大丈夫だよ」
「さっき危ういところでしたよね。主君は少々危機感が足りません」
「おっしゃる通りで」
前田の正論にぐうの音も出ない。
結局前田の心配そうな上目遣いに護衛を許可してしまった。
これだから短刀はずるい！！
「ちょっと待ってくれ、お前達はなんなんだ！？結局味方ってことでいいのか？それになんでこんなに小さい子がUSJに…」
それまで黙っていた赤髪君が口を開いた。
爆豪君も子供が見たら泣き出しそうな形相でこちらを睨んでいる。
それにここUSJなんてふざけた名前してたの？雄英お茶目過ぎない？
「まあ味方っていう認識でいいよ。雄英の教師に聞いてみればいい。ただどうしてここにいるかは今は言えない」
そう言うと赤髪君はますます訳が分からないといった顔をする。
「お前ヒーロー科だよな、制服からして。1年？」
「いずれ分かるよ」
赤髪君は苦笑いして秘密ばっかだな、と言った。
これだけ言えないことばっかなのに文句の１つも零さない。
絶対いい人や…。
「それと私がここにいたことを口外しないって約束して」
「…分かった。何か事情があるみたいだしな。それを無下にするのは男らしくねえ！」
本当にいい人だった。確信。
「あぁ？何でてめえの言うこと聞かなきゃなんねえんだよ」
爆豪君がそう言うと前田がカチャリと刀を抜く。
さっきのこともあって、爆豪君には物凄く警戒してるのだろう。
「前田、刀を仕舞って。…お願いします、この通り」
私は頭を下げた。驚いたような赤髪くんと前田の声が聞こえる。
これは、私なりのせめてもの誠意だった。
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牧島(プロフ) - 政府役人さん» コメントありがとうございます！受験終わったら沢山更新できるように頑張ります！ (2019年2月17日 11時) (
レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
政府役人 - 更新頑張ってください。体調に気をつけて無理せず更新してください。応援してます牧島様。 (2019年2月16日 21時) (レス) id: b826bbf687 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 元姫さん» コメントありがとうございます！嬉しくて励みになります。この連休はたくさん更新できるように頑張ります！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
牧島(プロフ) - 黄泉さん» ありがとうございます！！とても嬉しいです！なかなか話が進んでいないんですが頑張って進めます！ (2019年2月9日 16時) (レス) id: 5ab46ea605 (このIDを非表示/違反報告)
元姫 - とてもおもしろいです！更新楽しみにしています！ (2019年2月7日 22時) (レス) id: 5cc9b8b817 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：牧島 | 作成日時：2019年1月26日 23時
