召喚、失敗された件【転生したらスライムだった件】

22.オークロード ページ22

その後、盗聴を続けていると、


ドライアドが登場し、

オークロードという化物がいる事が確信になり、



オークロード討伐に向かうことになったらしい。



そしてもう一度地図を見る。




オークロードの進軍としては、

スキルを持つ魔物を食べると言う目的があり、


今までの経路と現在地を比べると、納得いく。





しかし、問題はリザードマンの方だ。


ガビルとかいうやつの動きがおかしい。



配下に加えたゴブリンが、

本拠地正面から少し離れた所にいる。





なぜ、他の隊と合流しないんだ？



後ろから攻めるにしても、
何かあったときのために、



正面というより、横にいたほうが対応できるはずだ…。








そこから考えられるのはただ1つ。





『ガビルってやつ、謀反でも起こそうとしてるのか…？』



名前持ちの魔物で、バカ、自惚れるている…。



トップの座を奪おうとしているのか…。





だが、聞いた限り、オークロードは本当に危険らしい。



そんな中で、危機感を持っていない。







もしかしたら、


『リザードマン、全滅するのでは？』








だったら、リザードマンと手を組む考えはやめておこう。


少しでもゲルミュッドに、近づけるならと思ったが、



多分、私一人では道連れにされるくらいだろう。




だったら、自分1人で行動した方が確実だ。






オークロードとの戦いを私は上空から見るのが1番いいだろう。




そうと決めたら、盗聴の証拠隠滅だ。




今まで手に持っていた魔法陣の紙を、


地図を照らしていたロウソクにかざす。




当然、紙なので燃える。



どちらか一方が燃えて消えれば、もう1つも燃えて消える。





我ながらよくできたものだと思う。




一気に全部燃やすと、

仕込んだ人の服に引火する可能性があるので、


少しずつ、消し炭になるように燃やした。

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