18.カランコエ ページ18
気づけば、私は背中から羽を生やし、
最速で飛んだ。
マントのフードをかぶり、狐のお面を付ける。
そして、ライラにとどめの一撃を与えようとするゲルミュッドに向けて、
風刃を飛ばし、
ライラを姫抱きにして飛び去った。
その後、家まで飛んで、ライラの手当てを始めた。
そして、ライラの体を見ると、
.
.
.
胸に穴が空いていた。
"悟る者"で助け方を探すものの、
不可能という言葉しか出てこない。
助ける方法はあるが、
それには薬草などが必要で、
今から探しても、間に合わない。
ライラは、虫の息だった。
『…ねぇ、…ライラ、死なないで…?』
ラ「シルフィ、……。
短い間、だったけど、……ありがとう…。」
ライラの右手が私の頬に添えられる。
ラ「今まで、私、無能って、呼ばれてたんだけど……、
辛くて、苦しかったんだけど……、
シルフィと会えて幸せだったよ?」
『ライラっ。』
ラ「大好きだよ、シルフィ。」
『私も、大好きだよ。ライラ。」
すると、急にライラの目から光が消えた。
ラ「初めて会った時、
シルフィが、女神のように、見えたの…。
その女神の腕の中で、死 ぬなんて、幸せだなぁ。」
その一言でライラの右手が落ちた。
その後、私は泣いた。
声が枯れるほど泣いた。
泣いた後に、私はライラの遺体を、
カランコエの咲く、丘に埋葬した。
この世界で頼れる人の死は、
かなり辛かった。
カランコエ:「たくさんの小さな思い出」
「幸福を告げる」
「あなたを守る」
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みぃすけ(プロフ) - 名前が固定なのは最初の時点で書いてた方がいいと思います。 (2022年6月23日 8時) (レス) id: 164d2b2c89 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきよ - 軽い...まあ、はあ、 (2021年10月8日 3時) (レス) @page28 id: 0f5c343916 (このIDを非表示/違反報告)
ぱらら(プロフ) - ハ「これから気をつければいいのてますよ。」の文誤字ってます(四十ページです)直して下さい! (2021年8月17日 15時) (レス) id: 528bfd8f20 (このIDを非表示/違反報告)
桐葉(プロフ) - ビアンカさん» 分かりました!ありがとうございます!まだ先になってしまいますが、第二回のアンケートの方に追加しておきます! (2020年7月4日 11時) (レス) id: 4b3f2dfa7d (このIDを非表示/違反報告)
ビアンカ - 落ちなんですが…逆ハーはどうでしょうか?みんなから愛される主人公もいいと思います! (2020年7月1日 19時) (レス) id: 8342502802 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桐葉 x他1人 | 作成日時:2020年5月23日 18時