召喚、失敗された件【転生したらスライムだった件】

15.怪我の理由 ページ15

『ライラって、どうして怪我してたの？』




ラ「あー、それがね、


　 私、まぁまぁ強いんだけど、


　 私が仕えてる、いや、仕えてた魔王の家臣の中では弱いほうなの。



　 で、ある任務に失敗しちゃって、怒られちゃって、


　 とある計画の為に死 ねって、言われちゃったの。


　 その計画には、沢山の生贄みたいなのが必要みたいでさ…。



　 で、逃げてきたの！」



なんか、すっごい事聞いた。





『じゃ、じゃあさ、


　怪我が、治っても、ココにいない？』




特に考えて出た言葉ではない。



ポロッと出た言葉だった。




ラ「え、いいの？

　 いや、良いんだったらすっごい助かるんだけどさ…。


　 困らない？」




『全く、困らないよ。



　私、召喚者で、


　ある目的があって、強くなりたいんだけど、


　この世界について、全くわからないし、

　それを分かってくれる人もいないし、

　落ち着かないし、





　でも、ライラといるとお姉ちゃんができたみたいで、凄く安心するの。



　だから、ここにいて？』



ラ「シルフィ…。


　 ありがとう…。」



そして、私達は、抱き締め合った。





その姿は、本当の姉妹のようだった。

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