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藤ヶ谷side 6 ページ47

気づいたときには、いつも隣にいたA。





太ちゃん、太ちゃん




って俺の後ろをついて来て。




いつからか、呼び方が太輔になって










その時からかな、お互いのことを意識し出したのは。





「最近、この曲お気に入りなんだよね〜」





って、片耳ずつつけたイヤホンから流れて来たのは、





俺が最近1番よく聞いてる曲で。
















「ほら、あなたにとって大事な人ほどすぐそばにいるの」











その歌詞で、重なる視線。








ちょっと照れくさそうに笑うAを見てたら、
なんだか俺まで恥ずかしくなって。











「なんか、俺たちみたいだな、」なんてセリフは、言えないまま夜風に流れた。

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作者名:Tya | 作成日時:2024年3月19日 21時

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