#1 Girl (ページ16)

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玉森side 2 ページ16

最初の印象は、なんだか悲しそうに笑う人。

無意識に、今の自分と重ねてて。

ガヤから噂は聞いてたけど、
実際話してみたら人見知りの俺が、なんか気を許しちゃうような、そんな雰囲気を持っている人だった。

Aがガヤを見る目が本当に優しくて。愛おしそうで。
俺から見たら、それは、ガヤも同じで。
あ、きっと、ガヤの大切な人なんだってすぐに分かった。
　

でも、Aはそれに気づいてなくて、Aが寂しい顔をする時には決まって、ガヤが関わってる時で。

2人がお互いを想いあってる気持ちに気づいてたけど、2人とも気づいてないからいいかって、もう少し見ないふりをしていたかった。
　

俺のこと好きな女はいっぱいいるけど、
いつも寝れない夜にはAにいてもらえると安心するようになった。

自然と一緒にいる時間は多くなって
その時間だけは自分の心が安らぐ、そんな気がしてた。

いつからだろうな、Aだけは特別な存在になってたんだと思う。