彼女は ページ4
樹side
忘れたくても忘れられないAとの出会い｡
第一印象は喋らなすぎる可愛い女の子だった｡
『……夜野A､9歳』
無愛想な自己紹介｡
後から人見知りだと分かった｡
少し話をして分かったのは覚悟は出来てて､意外と強い芯を持った子だということ｡
俺はあの日からAを守ろうと決めていた｡
でもやっぱりAは嫌がらせを受けることが多かった｡物隠されたり､ゴミ箱に私物が捨ててあったり｡
その度に俺とモロと3人で探して洗ったりして綺麗にして｡途中から慎太郎も居たかな｡
でもまだ陰で言われてたから良かったのかも｡あの日は違ったんだ｡
Aが1人でトイレに向かって待ってる時｡あまりに遅いから迎えに行こうと思って向かったら｡
｢女のくせに､ここに居るんじゃねぇよ！｣
女子トイレの近くで声が聞こえた｡
｢早く辞めろよ！少し歌やダンスが上手いからって調子乗ってんじゃねぇよ！｣
Aが3人のJr.に悪口を言われてた｡
｢あぁ！？何とか言えよ！｣
手を出そうとしたから､慌てて駆け寄ってそいつの手を掴んだ｡
『いた……くない?』
田中｢女の子に寄ってたかって､カッコ悪いと思わないの｣
｢はぁ!?何だよ｣
『樹くん､大丈夫だよ……早く逃げた方が､』
田中｢いいから｡ねぇ､どうなんだよ｡何とか言えよ！｣
｢だってお前もジャニーさんに言われたから守ってるだけだろ?本当は不満なんだろ！｣
田中｢最初はそうだったけど今は違う｡Aは努力してるし､歌もダンスも上手い｡スカウトされただけあるよ｣
『……樹くん､』
｢ﾁｯ行こうぜ｣
田中｢大丈夫?｣
『……うん､ありがとう助けてくれて』
田中｢いつもあんなに?｣
『ううん｡面と向かって来るのはあれが初めて｡
樹くん､私の努力褒めてくれてありがとう｡もっと頑張るね』
あの時､あのAの笑顔に俺はもう惚れていたのかもしれない｡
ちゃんと守ろうと誓ったあの日､一生忘れない｡
『なんて事があったね』
田中｢そうだね｡懐かしい｣
『樹､ありがとう』
田中｢どういたしまして｣
ーーーーーーー
やのじゅり出会い編を書いてみました｡
こんな優しい男の子と小さい頃運命的な出会いをしてみたかった……笑
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わか(プロフ) - 美紀さん» ありがとう！いつもコメントくれてすっごく嬉しい！これからもがんばるね！ (2020年6月15日 18時) (
レス) id: ecdf86f4c4 (このIDを非表示/違反報告)
美紀 - 移行おめでと熱中症とコロナウイルスと熱中症に気をつけてね (2020年6月15日 15時) (レス) id: 8204dae0fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：わか | 作成日時：2020年5月6日 14時
