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はじめ side
1週間実家に戻り、生き生きとしたAがまたHAPに帰ってきた。
家に置いてあったお金と、必需品を持って帰ってきたようでキャリーケースとボストンバッグの大荷物だった。
そしてすぐにおかえり会が開かれた。
「改めまして、須賀Aです。ここに住まわせて貰うために、家政婦みたいな存在になりたいと思います!よろしくお願いします!」
響くクラッカーの音と、美味しい料理の匂い。
A特製のカレーとデザートの手作りケーキ。
ケーキは実家で作ったようだが、クオリティが高くなぜか3段もある。
しかも1番上に、白鳥の飴細工まで乗ってる。
Aって何者……?
カレーも愛情がこもっているというかママの味というか……お店で食べるよりも美味しくて、ありがたく思えて感動した。
た「Aさん、これお祝いのプレゼント」
俺がケーキを食べてほっぺたを落としている時、たなっちがAに綺麗に包装されたプレゼントやらを渡していた。
だ「俺もあげるね〜」
や「僕からもあげちゃう!」
と「自分からもありますよ〜」
……と、みんなAにプレゼントやらを渡していつのまにかAはプレゼントの山に埋もれていた。
「あ、ありがとうございます……開けても、いいですか?」
みんながいいよー、という前にAは目を輝かせて最初にたなっちのプレゼントを開けた。
「おぉ……」
1番可愛いのはお前だ、と思いつつたなっちがプレゼントしたのは……
た「俺は育てられなかったけどAなら育てられると思うから」
という理由でヒマワリの種と植木鉢とその他必要なものだ。
「いいですね!ありがとうございます!」
た「頑張ってください、俺もお水くらいならあげられるんで」
「はいっ、一緒に頑張りましょう!」
た「おっ、おぅ……」
たなっちの顔が少し赤くなったことを俺は見逃さなかった。
次に開けたのは、だいちくんの。
だ「……ブラブラしてたらAに似合いそうな服見つけてさ、買わざるを得なかった」
「このワンピースすごい好みです!でも……」
プレゼントはもう1つあったようで
「……この、メイド服は一体?」
た「それは俺も推奨した」
や「俺も」
と「僕も見てみたいです〜」
だ「意見が一致したから」
「あ……ありがとうございます……!」
Aはそのメイド服を元の袋にしまいながら、次のプレゼントを開けた……。
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作者名:999 | 作成日時:2019年6月4日 2時