新たな1歩【神の力を持つ少女特別編】 (ページ2)

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「……ニューヨークやぁ!!」

空港の外に出て両手を広げ、

そう叫んだのは、

マフラーやらコートやらでモコモコになった

麗日お茶子。

「えぇ……でも、とっても寒いわ、ケロケロ」

身震いをしてとても寒そうに手を擦るのは、

こちらもモコモコの蛙吹梅雨。

「やはりもう少し

厚手のコートを持ってくるべきでしたわ…」

いかにも高級そうなロングコートに身を包んだ

八百万百に、

「まじで寒…」

身を縮こませながら震える耳郎響香、

「ここがヒーローの本場、アメリカ…!!

わーすごい!!
ヒーローのポスターがあちこちに!!
あ!!
あそこにはヒーローグッズが沢山置いてある!!
あとでチェックしておかなきゃ…」

鼻息を荒くして興奮している緑谷出久、

「うっせークソナード!!死ね!!」

それに向かって

目を釣り上げて怒鳴る爆豪勝己を、

「まあまあ爆豪、

こんなときくらい仲良くしようぜ？」

懸命に宥める切島鋭児郎、

「…やっぱ東京よりもアメリカは冷え込むな。」

マイペースにそんなことを呟く轟焦凍、

「うわ、すっげー美人ばっか…

峰田来てたら鼻血出てたぜ…」

街ゆくアメリカ美女に鼻の下を伸ばす上鳴電気、

「皆!!

俺たちは藍上君の友人として、

雄英の代表としてここに来ているんだ!!

雄英の品格を損なわないようにしよう!!」

リーダーシップをここぞとばかりに発揮する

飯田天哉。

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あの死闘(じゃんけん)を見事に勝ち上がるという、

偉業を成し遂げたのは、

この10名だ。

『いぎだがっだぁぁ…』

『…俺チョキ嫌いになりそ、』

残りの10名はこのメンバーを泣く泣く見送った。

「しかし、藍上君はどこだろう、

予定の時間はもう過ぎているのだが…」

「藍上さんも忙しいんよ、きっと、」

「なんせ特進コースです、

藍上さん、本当にすごいですわ……」

そのとき、

「みんなー!!」

遠くから聞き覚えのある声がして、

一斉に声の方へ振り向く。

するとそこには、

「久しぶり!!」

満面の笑みでそう言った、

藍上Aの姿があった。

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