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黒尾くんは黙ったままだった
友｢ひゅ〜〜｣
いきなり耳に入った友くんの声に顔を向けると、さっきよりニコニコしている
…………………って
｢…あの………友くんに見られているのですが…｣
……なんて言ったらいいのかわからない
…別に私達はやましい関係だとか、そういう訳でもない
だからこそなんて言ったらいいのかわからないし、黒尾くんが何を考えているのかもわからない
…ただ、周りに見られたらいけない事を私的に十分というくらいやってる
隠れているにせよ、友くんには見えてるし…
友｢…見られてる、じゃなくて見せ付けてるんだよね？｣
私の体の熱は冷めることは無く、どんどん上がっている気がした
黒｢…っ！……違…｣
すると黒尾くんは何かハッとしたように手をゆっくりと離した
離してもなお、手の感触や熱が残っている
友｢あははっ、冗談｣
呑気に笑っている友くんを置いて、私は急いで自分の荷物を片付けに向かった
プリントはカバンの中へ。
お弁当を手に取って、また友くんの元へ戻る
｢ごめんね。手伝ってもらって｣
友くんはずっとニコニコしている
そして黒尾くんはどこか苦い表情をしている
友｢……大丈夫。行こう！
またね、黒尾。｣
友くんは置いていた自分のクラスのノートを持って、出口へ向かった
友｢…分かりやすいな、お前｣
そしてまた教室を出る時振り返ってそう呟くと、視線の先にいた黒尾くんが顔を赤くしてあたふたしていた
…？？？
友くんを見ると"気にしなくていいよ"とまた笑っていた
.
二人でお弁当を持って、外に近い人通りの少ない所へ。
友｢はいっ！Aちゃんの番！｣
二人して座り込むと、友くんは弁当を置いてそう言った
……急にその事考えたら食欲無くなってきたな
私は開けかけたお弁当箱の蓋を閉じて静かに置いた
……何から話せばいいのか分かんないな。
私が黙り込んでいると友くんはお弁当をモグモグと食べながら、空をじっと見ていた
そしてしばらくしてそれを飲み込んで小さく呟いた
友｢……辞めるの？学校｣
…………………
…やっぱり。
さっき拾ったプリントで分かったんだ
私は頷いた
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PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´；ω；｀)そして嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2020年5月26日 21時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます！！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです！ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです！！！続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：PUPU | 作成日時：2020年5月5日 11時
