150 ページ1
友｢大丈夫？｣
全て拾い終えて、何に対してなのかそう声をかけてくれた
｢…ありがとう｣
友くんはあの一枚のプリントで何かを察してくれたから、多分手伝いも断ってくれたんだよね
するとまた何か察したように優しく微笑み返してくれた
集めたプリントもちゃんと整理して、友くんが拾ってくれた分も私の元へちゃんと返ってきた
お互い床に置いていたノートをまた持ち上げてようやく教室へ入った
するとまず目に入ったのが、日直の二人が黒板を消していたのか
二人が楽しそうに笑っている姿だった
黒尾くんの大きな手は、佐々木さんの頭や肩…いつか、私がされた事と同じことをしていた
黒板消しは自分に粉が降り掛かってくるもんね。
友｢ヨイショー！｣
大きく声を上げて教卓へ、私達のクラス分のノートを置いた
その声に数人がこちらを見て、違うクラスの友くんがいることに驚いているみたい
その時にパチっと黒尾くんと目が合うも、私も友くんに続いてノートを教卓の上へ載せた
『あれっなんでトモいんの〜？』
誰かがそう声を掛けると、隣にいた私にまで視線を浴びる
…一時間戻ってこなかったんだもん…それはみんなそんな目で見るよね…
友｢手伝いー！｣
声を掛けた人にはそう答えて、相変わらず爽やかな笑顔を見せている
友｢日直が取りにこないからぁって、
明日も日直だな！はは！って言ってたね｣
すると友くんは先生が言った事をそのまま伝えると、同意を求めるようにこちらを見た
私が頷くと、またどこかから笑い声が湧き上がった
『黒尾何連続だよ！』
そう声をかけられながら男子達はお昼を買いにか教室を出ていってしまった
ゆっくり黒尾くんに視線を移すと、落胆するように頭を抱えていた
その隣では、佐々木さんが少し照れたように下を向いていた
その頬は少し赤くて____________
自分の胸が大きくドクっと跳ねたのがよく分かった
よくわからない感情が湧き上がる、だけどそれは決して心地良いものでは無い気がした
友｢…あっ、そうだ。
今から一緒にご飯食べない？
結局Aちゃんの話、聞けてないし｣
友くんがパンっと手を叩いた音でハッと目が覚めた感じがした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 127人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
PUPU(プロフ) - は る くさん» 更新遅くて申し訳ないです(´；ω；｀)そして嬉しいお言葉ありがとうございます！ (2020年5月26日 21時) (
レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
は る く(プロフ) - ノンストップで読んじゃいました。。。続き楽しみにしてます！！！ (2020年5月23日 16時) (レス) id: 20d1569ebb (このIDを非表示/違反報告)
PUPU(プロフ) - redstarm53さん» 少しでもそう感じてもらえてるなら良かったです！ありがとうございますm(_ _)m (2020年5月21日 10時) (レス) id: 1af456bb3b (このIDを非表示/違反報告)
redstarm53(プロフ) - むちゃくちゃドキドキして、すごく焦ったくて、めっちゃ青春って感じです！！！続きをいつも楽しみにしています。更新ありがとうございます！ (2020年5月21日 0時) (レス) id: cfdf260033 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：PUPU | 作成日時：2020年5月5日 11時
