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ito side
艶やかな黒髪と眩しい笑顔
先輩が輝いて見えた
僕がずっと見ていたせいか先輩はこちらに気づいた
先輩は僕に大きく手を振る
僕も小さく手を振り返す
「 伊藤、どこ見てるんだ。 授業に集中しろ。 」
「 あ、すいません、 」
一気に現実に引き戻される
周りからは授業に集中することも出来ないのかよだとか
先輩の体育みてにやにやして気持ち悪いだの
言葉を投げかけられても僕は痛くも痒くもなかった
僕には先輩しか見えなくなっていた
昼休みになり、僕は中庭の日陰にむかう
誰も知らない僕だけの場所
その感覚がとてつもなくすきだった
「 あ！伊藤くんじゃん！！ 」
「 えっ、先輩 」
珍しく先約が居たみたいで
「 どうしてここに、 」
「 ここ猫ちゃんいるからさ！！！ 」
先輩の足元には大きな猫が気持ちよさそうに寝ている
「 久しぶりだね！伊藤くん！ 」
「 あの、前はありがとうございました 」
ずっと言いたかったお礼を伝えた
「 あー！全然いいよー！ 」
こんなにいい人本当にいるんだ
この世界も捨てたもんじゃないんだなって思ったりもした
僕は昼休み先輩と過ごすことが増えた
一緒に猫と戯れたり
お昼ご飯を食べたり
何気ない会話をよくしたり
そんな日々を何十回と繰り返していくうちに
先輩は大学受験ということで忙しくなっていた
会う機会、話す機会も一気に減って
気づいたら卒業シーズン
僕はまだ先輩に恩を返すことが出来ていなかった
どれだけ思っても時間は止まらなくて
卒業式
先輩はこの学校の生徒じゃなくなった
先輩達が居なくなって、僕達は卒業式の片付け
終わって、帰ろうとすると
僕の下駄箱にはひとつの手紙が入っていた
また体育館裏への呼び出しだろうか
嘘コクだろうか
手紙を読むと全く違ってて
先輩からだった
ついに卒業しちゃった！！
これからも困ったときはいつでも呼んで！
大学から駆けつけるから！笑
伊藤くんたのしい時間をありがとう
話してて凄くおもしろくて伊藤くん芸人とか向いてそう
テレビで見る日たのしみにしてるよ！
僕は涙が止まらなかった
昔からお笑いはすきだった
いつかその世界に入りたいと思っていた
いざ褒められるとこんなにも嬉しいのか
もっと先輩といたかった
僕の思いは涙と一緒に溢れ続けた
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り の(プロフ) - ひなのさん» そういってもらえてとってもうれしいです (；；) これからも自分のペースで更新させていただきます~！！！ (2022年3月14日 20時) (
レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの - ほんとに最高です!!!💕次の話も楽しみにしてます！ (2022年3月14日 19時) (レス) id: 37ba71be81 (このIDを非表示/違反報告)
り の(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます~！ 🙇🏻♀️♡ ご指摘ありがとうございます！うれしいお言葉ありがとうございます！ 😮💨💞 これからも自分のペースで書いていきたいと思います ㅠ_ㅠ (2022年2月20日 19時) (レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
るな - はじめまして！楽しませていただいています！ただ気になったのですが、yousideではなくyoursideではないでしょうか...？関係ない指摘すみません、これからも楽しみにしています♡ (2022年2月20日 18時) (レス) @page1 id: 05ae4cdad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：り の | 作成日時：2022年2月19日 10時
