ふたりだけの青春 ページ30
いじめられっ子 × 先輩
(学パロ・伊藤さんは現在と同じ容姿設定)
ito side
僕に青春という文字は似合わない
毎日女の子にいじめられて、みんなに避けられて
僕の高校生活はなんにもない
今日はがんばろうと久しぶりにきた学校
ちっとも変わってなかった
痛い、怖い、辛い
定番の体育館裏に呼び出されていつものように罵られ、手を出された
「 帰りたい… 」
置いていかれてひとりになった僕は呟く
「 何してるの？ぼく 」
頭上から声がふってきて僕は大きく驚く
「 な、にも 」
名札の色からしてひとつ上の3年生の生徒のようだ
「 派手にやられてんね〜 」
「 全然大丈夫なので 」
「 はいはーい、いくよー 」
僕は腕を引っ張られてどこかに連れていかれる
このひとも僕をいじめるのだろうか
しばらくしてついたのはいつもお世話になっている保健室
「 せんせー！けがにんー！ 」
僕は連れていかれるがまま
椅子に座らされる
「 ちょっと痛いかもだけど 」
「 わ、 」
先輩は僕の頬や腕など消毒液を染み込ませたガーゼでたたく
「 いた、い 」
「 ごめんね我慢して 」
染みるけどなんだか人の温かみを感じた
「 ぼくいっつもこんなんなの？ 」
「 あ、はい 」
「 大変だねー 」
先輩は名前も知らないようなぼくにやさしく接してくれた
漫画の世界の女の子のような
妄想の世界だけの女の子のような
僕は今起きていることが信じられなかった
「 伊藤くんさーもっと色んな人頼りなよ 」
「 えっ、はい 」
急に名前を呼ばれたことに混乱しながら返事を返す
最後に丁寧に絆創膏を貼って
「 困ったときは私に言いにきな？ 」
そう言い残して先輩は行ってしまった
感謝も言えないまま
僕はその日からずっと先輩が頭から離れない
なんていい人なんだろう
なんであの時僕はお礼が言えなかったんだろう
なんで、なんでって
ずっと自分に問いかけて
あの日から約1ヶ月
僕はまた学校にやってきた
知らない間に席替えしてたみたいで
僕は窓際の1番後ろの席
みんなが1番狙っていたであろう場所が僕の席だった
一限、二限とゆっくり時は過ぎていく
三限が始まって10分弱
外では体育の授業が始まっていた
あ、先輩
あの日手を差し伸べてくれた先輩の姿がそこにあった
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り の(プロフ) - ひなのさん» そういってもらえてとってもうれしいです (；；) これからも自分のペースで更新させていただきます~！！！ (2022年3月14日 20時) (
レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
ひなの - ほんとに最高です!!!💕次の話も楽しみにしてます！ (2022年3月14日 19時) (レス) id: 37ba71be81 (このIDを非表示/違反報告)
り の(プロフ) - るなさん» コメントありがとうございます~！ 🙇🏻♀️♡ ご指摘ありがとうございます！うれしいお言葉ありがとうございます！ 😮💨💞 これからも自分のペースで書いていきたいと思います ㅠ_ㅠ (2022年2月20日 19時) (レス) id: 3e3e8e40d8 (このIDを非表示/違反報告)
るな - はじめまして！楽しませていただいています！ただ気になったのですが、yousideではなくyoursideではないでしょうか...？関係ない指摘すみません、これからも楽しみにしています♡ (2022年2月20日 18時) (レス) @page1 id: 05ae4cdad9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：り の | 作成日時：2022年2月19日 10時
