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三訓 ページ6

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気まずい空気が二人の間に流れ込む
お互いずっと土方が走っていった方向に視線を向けているだけだった
だがその沈黙を破ったのは沖田だった


沖田「んじゃ俺らは団子屋でも探して一息付いてましょうや」


A「でも………」


沖田「ここに居たらお前体調崩すだろ」


A「!……覚えていてくれたんですか?」


沖田「当たり前だろィ」


A「………」


歩き出した沖田の背中を見ながらAは嬉しそうに笑う
でも瞳の奥底には悲しみが隠れている気がした


チリンと鈴の音を響かせながら歩いていると一人の男がその鈴の音を聞いて驚愕した


?「!?…………由紀?」


男はその音を探す、人を掻き分けて必死に。あの日、別々に別れてしまい10年会えなかった相棒


彼女が消息不明扱いになっているなんて信じられなくて
あの声で、あの笑顔で、また自分の名を呼んで欲しくて


銀時「由紀!!!?」


A「え……………?」


銀時「お、前……………」


銀時は肩を掴み、自分の方に振り向かせた
だが、相手は彼女ではなく彼女の"娘"だった


銀時「お前……A……か?」


A「?………あ、あの、誰ですか?」


銀時「!!」


突然引っ張られた男に自分の名前を言われ驚愕するA
銀時もAが自分のことを覚えてなくて驚くが
そもそもAとは赤子の時に別れてしまっているため自分を覚えてないのも無理ない


沖田「あれ旦那じゃないですかィ。なんでェ、アンタら知り合いだったんですかィ?」


二人を見ながら不思議そうに沖田が訪ねる


A「あ、いえ、申し訳ございません。私は覚えていないのですが、もしかして私と貴方様は面識がございますのでしょうか?」


銀時「あ………いやァ、すいませんね。俺の勘違いでしたわ、アンタが俺の知り合いに似てたもんでね」


A「そ、そうだったのですか

私は東雲Aと申します

よろしければ貴方様のお名前をお教え願えますでしょうか?」


手を銀時に伸ばしてそう言うA
銀時も手を伸ばしながら


銀時「銀時、坂田銀時だ。よろしくな、A」


A「!………はい、よろしくお願い致します"銀時様"」


銀時「………」


名前を聞いた瞬間何故か懐かしいと思ったがそんな心情を無視し握手した
銀時も"銀時様"とAが言うと悲しげな表情になった

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設定タグ:銀魂 , 沖田総悟   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時

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