十九訓 ページ22
.
銀時達は大量のごみ袋がクッションの代わりとなり無事だった
A「銀兄!!!」
二人とも意識はなく、更に銀時の傷はとても深く重傷であった
どうしよう……二人を安全な場所まで運んで……
いや、その前に応急処置をしなくちゃ!
Aは自分の着物を懐刀で引き裂き銀時の肩に巻き付ける
自分が出来る応急処置はこれが精一杯だった
その時、じゃり…と音がしAは勢いよく振り向く。そこには男が立っていた
「嬢ちゃん?こんな所でどうしたんだ?……ってそこにいるの桂さんの友人じゃないか!」
A「(桂……?)」
「じゅ、重傷じゃないか!か、桂さん!!」
男は銀時の様子を見て、焦って飛び出して行き長髪の男を連れて戻ってきた
「銀時!」と名を呼びこちらに近づいてくるが
Aはそれを阻むように前に立ち二人に傘を向ける
桂「A!!?」
A「………」
凄く驚いた顔で自分を見てくるが
まぁ、一国の姫がこんな所に居たら驚かれるのも無理はないか
桂「何故、ここに……いや、今はそれどころではないな
A、一旦銀時の身を隠くすぞ
俺のことなど覚えてはいないだろうが
俺も銀時と同じ、お前の母親と父親をよく知っている者だ」
A「!!?」
桂の言葉に今度はAが驚愕した
でもその言葉だけで信用に至ることなど出来ない
……だけど、この人も銀兄がよく私に向ける目と同じ目をしていた
何故かそれだけで気を許してもいいと思っている自分がいる
A「……私だけじゃ、彼らを助けられません。力を貸してください」
傘を下ろし「お願いします」と頭を下げると桂は「勿論だ」とAの頭を撫でた
二人は銀時と娘を担ぎ隠れ家へと走り出した
___
__
_
医者も桂が呼んでくれて二人の事を見てもらうことが出来た
桂「入っても大丈夫だ。今はぐっすり寝ている」
桂は襖を開けてくれて、Aはゆっくりと中に入る
処置された銀時が横になっているのを見てAは安堵する
A「あの……本当にありがとうございました……無礼な態度も、本当にごめんなさい」
桂「何、あの状況の中疑うなと言う方が難しいものだ
Aが気に病むことではない
それにしても……」
A「?」
桂「大きくなったな!!!!A!!!!」
A「わっ!!!?」
Aのことを高く抱き上げる桂
驚愕すると共にあまりこういうことをされたことないAは顔を真っ赤にする
177人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みゆき(プロフ) - 来良さん» 返信が遅くなりごめんなさい!😣💦💦ありがとうございます!!私も早く三人と再会させたいです!!!笑笑 (2022年1月5日 23時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
来良 - この作品めっちゃ好きです…!早く高杉さんやヅラや辰馬さんに再会するとこをみたい…!お身体に気をつけて、これからも頑張ってください!応援してます! (2022年1月3日 21時) (レス) @page15 id: 1123250b94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:みゆき | 作成日時:2021年5月21日 17時