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第八十五話_"俺はお前達の友達だからな" ページ48




太宰「……織田作……私はどうすればいい?」


織田「Aと一緒に"人を救う側になれ"」


A「!?」


織田「A……此処からはお前にとっても大事な話だ」


太宰「おいで、A」


A「ッ………」


ゆっくりと二人に近付き、Aは太宰の隣に座った


織田「A、確かにお前は殺しの才能が誰よりも合って異能力も強い

ずっと闇の中で生きてきたお前は必然的に其れを手に入れるしかなかったが

其の力は何時かお前を永遠に苦しめる事になる

だからそうなる前にお前は外に出るんだ」


A「外………?」


織田「そうだ、()に出るんだ

こんな血と暴力の中に身を浸し続けている限り

お前は"前に"進めない、"成長も"しない」


A「!………織田作は、私にッ……どうなって欲しいの?」


織田「__佳い人間になれ、弱者を救い、孤児を守れ

正義も悪もお前達には大差ないだろうが

その方が幾分か素敵だ」


太宰「何故解る?」


織田「判るさ。誰よりも判る」


二人の目を見ながら織田は云う


織田「俺はお前達の友達だからな」


太宰「……解った、そうしよう」


A「…………」コクン


織田「お前の笑顔がもう一度見たかった。普通に会話できる日を楽しみにしてたんだ……けど……な………」


A「!………織田作?」


Aの頬を優しく撫でると織田の手は力を失ったかのように落ちていった
彼の顔を見ると目は固く閉じられていてAが何度問いかけようと口が開く事はなかった


A「ッ………」


太宰「………」


太宰はゆっくりと織田を床に寝かすと「A………」と彼女を強く抱き締めた




__あの時、涙が出てくれなかった




__凄く悲しかったのに、本当は声を上げて泣き叫びたかったのに





そんな心情を知ってなのか太宰は強く、苦しいってくらい抱き締めてくれた






__織田作、あの時、泣けなくてごめんなさい




__そしてありがとう、何年経とうが私は織田作の事が大好きだよ

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設定タグ:文豪ストレイドッグス , 太宰治 , 黒の時代   
作品ジャンル:アニメ
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時

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