第六十五話_ミミック ページ28
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太宰「広津さん、今回奴等が襲ったのはポート・マフィア最高保管庫のひとつだ
そこに正規の暗証番号で侵入している
番号は準幹部級の人間しか知らない」
広津「真逆、マフィアの中に裏切り者が?この組織の正体わからぬのですが」
太宰「うちの部下(A達)が昨日の捕虜を拷問して
情報を吐かせようとしたのだけれど
一瞬の隙を付いて奥歯に仕込んであった毒をあおって自害したのだよ」
A「………」
太宰「ただ一つ聞き出せた、敵の組織の名前は___"
*****
夕方になると太宰の携帯に着信が入った
織田「太宰か?」
太宰「珍しいねぇ、織田作から電話なんて」
その相手は織田だった
織田「狙撃された、安吾の部屋だ
今、狙撃手を追っている
古書通りにある向かいのビルが狙撃点だ」
太宰「逃げ道を塞げってことだね」
太宰は織田と会話をしながらチラッとAを見る
その視線でAは傘を閉じ走り出した
織田「今、手元に銀の託宣がある。必要なら……」
太宰「止せってたら、今Aを向かせた。あの子や私が行くまであまり無理はするなよ」
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織田が走っているといきなり短刀で織田に切りかかってきた
織田は其れを避け、相手の足元に二発撃ち、「動くな」と言うが後ろから撃たれ織田は挟み撃ちにあってしまった
織田「(逃げずに待ち伏せ?狙いはこの金庫か)」
織田は片手に金庫を持っているに加え、三対一の状況で圧倒的に不利な状況だった
三人がじりじり織田に近づくとパン!!!と一人の額穴が開いた
「がっ!!!!」
A「………」
織田「A!!!」
Aは倒れた男の頭にもう一発弾丸を撃ち込み、確実に息の根を止めた
そして織田の前に立ち、持っていた傘を捨ててショルダーバッグからもう一丁拳銃を取り出す
三人の戦闘が始まるかと思いきや、「二人とも屈め!!!」と云う言葉に織田はAを守るように屈んだ
煙幕が投げられ視界が真っ白で何も見えなくなったと同時に敵に大量の弾丸を浴びせる
銃声の音が鳴り止むとAの傘を拾いながら太宰は二人に近づいた
太宰「君は全く困った男だなぁ、織田作。君がその気になればこいつらなんか一呼吸の間に殺せるだろうに」
太宰は織田に手を差しのべながらそう云った
織田もその手を掴み立ち上がる
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みゆき(プロフ) - ショタ作さん» ありがとうございます!黒の時代の中で絶対に書きたかったお話の一つなので皆様の印象に強く残ってくれて嬉しいです😆😆 (1月8日 8時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
ショタ作 - このお話めっちゃ大好きです!特にのどかさんと同じで私達が君の名前を呼ぶよって所が印象的でした。これからも頑張ってください。 (1月8日 1時) (レス) id: 916af5240f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - 明日羽さん» 本当にすみません。またやらかしていましたか😭😭😭すぐに直させていただきます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
明日羽 - 「第八十四話_彼が友達だから」に主人公の名前がくるであろう場所につぼみという名前(?)があるんですが誤字じゃないですか?間違っていたらすみません<(_ _)> (2022年9月18日 21時) (レス) @page47 id: 60a89d6d9f (このIDを非表示/違反報告)
みゆき(プロフ) - のどかさん» そう!そうなんです!実はこの黒の時代を読み終わった後にアニメのエンディングを聞いてもらうと4年後の里見ちゃんの心境が語られているようにしたかったんです!!二重の意味で泣かせにいく構想になっているんです!! (2022年8月7日 16時) (レス) id: 475a141bfc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みゆき | 作成日時:2021年1月30日 23時