＊ 祈り ページ27
〈翔side〉
電話は病院からだった。
『大野さんがありがとうとみんなに伝えて欲しいと。』
先生を通して電話で伝えてくる智くん。
電話の向こうで聞こえる機械音は
とても不規則なものに変わっていて
慌てて先生に今から病院に行くことを
伝えてもらった。
『大野さーん！大野さん！みなさんが病院に向かっているそうですよ！大野さんの口からお話ししましょう！大野さん！！』
機械音と混ざって本当にわずかに聞こえる声。
音量を最大にして耳を澄ませる。
『…………んなは、かがわ…いるん…すよ……あと、いちにち……むり………』
あぁそっか予定より1日早く帰って来てるから
智くんは俺たちがまだ香川にいると思ってるんだ。
電話口から漏れる音に3人も気がついたらしく
俺が電話してる様子を凝視してる。
なにやら電話の向こうから智くんが話しているが
先生が智くんを呼び起こす声と
看護師さんに指示を出す声と不規則な機械音に
掻き消されてしまう。
俺はたまらず電話の向こうの智くんに叫んだ。
「智くんっ！！すぐ行くから！！！みんないるから！待ってて！！智くん！！！」
懇願するように怒鳴る俺の手を
3人は握ってくれて、智くんの元へ間に合うように
祈るしかなかった。
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花蓮(プロフ) - Nさん» コメントありがとうございます。Nさんの作品見させていただきました。今後も引き続き覗かせていただきたいと思います。お互い作者としても頑張りましょうね^ ^ (2017年3月25日 17時) (
レス) id: d12f842759 (このIDを非表示/違反報告)
N(プロフ) - 面白くて続きがすごく楽しみです！あ、嵐とは関係ありませんけど是非、私の作品もお願いします。駄作ですけど、良ければ。 (2017年3月18日 22時) (レス) id: 9d2fff06b8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：花蓮 | 作成日時：2017年2月1日 22時
