【wrwrd!】書記長の妹は今日も理不尽

23話 ページ24

トントンsaid

最近菜月の様子がおかしい。

どんな理由でおかしいのか分からんけど、ここ最近俺の...家事の手伝いをするようになったのだ。

あんな「外面良ければいいでしょ?」みたいな亭主関白気味な菜月が手伝うのだ。

しかし、家事に関しては破壊的な不器用さで皿の破壊、洗濯物の洗剤と間違えて入浴剤を入れる挙句の果てには掃除中窓ガラスを割るまでする。正直いい迷惑や。

おかしいと思わない方がおかしい。

それでなくても家事以外なんでもできるハイスペック妹が家事まで出来ると嫁に行って仕舞うんではないかと心配で夜しか寝れないんや!!

鬱「夜寝れてるんやからええんやない?」

トン「お前うっさいねん。最後まで聞け」

鬱「えぇ...(困惑)」

あんな小学生上がる前から唯一の家族として男手ひとつで育て上げた娘(妹)を何処の馬の骨かも分からん奴にやりたくないんや!!

鬱「じゃぁ、誰ならええんや...」

トン「少なくとも俺より家事スキル高くないとアカンな」

鬱「それもう誰もおらんとちゃうん?」

トン「だから誰にも渡したくない言うとんやろ！いい加減にしろ!!」

俺はまた大先生うっさい!!と一喝するものの、図星をつかれる。

菜月のお世話がなくなったらきっと廃人になりそうで怖いんや()


それに...

トン「菜月を無事に望むまま生活を過ごさせるのが俺にとっての贖罪やからな...」

俺はついポツリと呟いてしまう。

鬱「...別にそこまでしなくともええんちゃうか?菜月もそんなん望んどらんでしょ」

トン「...」

鬱「まぁ、俺は菜月含めた我々だっていう存在が大好きやから関係が壊れずに居ればそれでええねん。」

大先生が珍しく真面目な表情をする。

鬱「なっちゃんもかなり俺と同じ意見やと思うけどな、なっちゃんの未来はこれからなのに俺たち“ おっさん”が若い子を邪魔してどないすんねん。せやからとんちもそろそろ妹離れせぇや」

トン「...考えとくわ」

――――
大先生は“ 我々だ”という存在が大好きで周りがどうなろうがどうでもいいけどソレが壊れる様なことになればなんでもする。

トントンは“ 我々だ”という存在は大好きだが菜月への“ 贖罪”を生きていく上で唯一の生き甲斐だと感じてる。



※ネタバレ

大丈夫ですよ!これから(もうちょいで)クソギャグに戻りますよ!!

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