幽霊のキミ ~Yuta.Kishi~

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二度目だろうか、







さっきの困惑と全く同じような焦りを感じる。









『付き合うって･･』







廉「分かってますッ分かってるんですッ･･でも、俺本気ですッ！！だから･･」








涙目になる彼にどんな答えを出してあげたらいいのか･･







今の私にはそれが分からなかった。








どんな答えを出したとしても、正解だとは思えない。







自分の出した考えに自信がなかったからだ。








断る理由は何？







わたしが教師で、彼が生徒だから？







それとも、私には優太という大切な人がいるから？







･･分からない。







考えれば考えるほど、断る理由がどれなのか･･









『ごめん、今は答え出せない･･』







廉「困らせてすみません･･でも、気持ち知ってて欲しかったから」









どこまでも真っ直ぐで嫌になる。








この真っ直ぐさがどうしても彼に重ねてしまう･･









･･優太、分からないよ。








覚えてる？








あなたも私に告白をしてくれた時、私をめちゃくちゃ困らせたんだよ？








文化祭で全校生徒が集まる中で








あなたは大きな声で叫んだの･･








「A、大好きだ！！これからもずっとお前を幸せにする！」･･って。








でも･･嘘つき。







これからなんて綺麗事だよ。







全部を知ってしまったその後の今の私にはそんな言葉、心に響かない。









そして優太の面影を感じさせる廉くん･･








素直に受け止めるには色んなものが邪魔をする。









『今の私には無理だよ･･』








ボソッと独り言のように吐けば、廉くんは私以上に切なそうな顔をする。








なんで、私なんかに惚れちゃったのさ･･








可愛い子なんて、いい子なんて、








お似合いな子なんて、









学校にたくさんいるでしょ？








なんでよりによって、障害の多いわざわざ難関なところにくるのかな･･









コレは神様のいたずら？








それとも優太のいたずら？








･･いや、きっと優太だろう








どこかで無理やりそう言い聞かせる自分は本当に強がりだ･･なんて。








ひとりで反省を繰り返す。

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