幽霊のキミ ~Yuta.Kishi~

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岸「とりあえず登録してやれよ！」







優太に言われてプリントの採点は一時中断。






自分の携帯を用意する。







まぁ、生徒と教師で個々に連絡取り合うことは禁止されてないし･･






なんなら他の子達ともLINE交換してたりするし







そこはあまり悩むことなく、すんなりと受け入れられた。








LINEの検索画面で廉くんのIDを入力すると、パッと表示画面が変わった。








永瀬廉、の3文字。







トップ画にはクラスの男子、数人とと一緒に写っているプリクラ。








わたしはとりあえず「こんばんは！登録したよ！」とメッセージを送った。








岸「どれどれ？」







優太が興味津々に見たがってたから画面を彼に向けてあげる。








『なんか高校生って感じするよね』







岸「プリクラとか懐かしいな！！俺らも撮ったっけ？！」








そんな事もあったね。







それを覚えてくれていたことにちょっと感動を覚えた。








岸「つーか学校でも思ったけどさ」






『なに？』








廉くんのトプ画、ガン見。








岸「めっちゃイケメンじゃね？」








かなり正論を言ってる。






まぁ、私からしたら優太も同じくらいイケメンの部類に属してるんだけど･･








『絶対モテるに決まってるよね、こんな子クラスにいたらさ』









実際、生徒達の普段の様子を見てたら分かる。








あれで彼女いないんだもん、







そりゃみんな狙うよね。









岸「ま、俺もあんくらいモテてたけどな！」







『嘘ばっかり』







岸「いやまじでっ！！結構告られてたもん」









『は？』









なにそれ、初耳なんだけど。







『え、ガチ？』






岸「ガチガチっ！」








そんなしれっと言わないでよ･･







今になって焦るとか時差ありすぎでしょ







『因みに誰から告られたの？』





岸「んー？学級委員長だろ？神崎とりっちゃん･･あと一年の」





『あぁあいい、もういいっ！言わないで！！』








優太が指で数えだしたんだけど、それが増えてくのと





知ってる名前が出てくるのに耐えられなくなった。







岸「言ったら余計不安になんだろ？だから黙ってたんだけど、嫌だった？」







伺うようにして、もうそれ反則。







『もう、やめてよそういうの！』






呆れてそう言えば







岸「ごめんごめんっ！」







クシャッと笑ってそういった。

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