【名探偵コナン】警察学校の問題児くん【松田陣平】 (ページ24)

今日:14 hit、昨日:26 hit、合計:108,947 hit

_4 ページ24

＊松田side

食堂の裏側へと遠くなっていくAの背中を見ていたら、

萩「しっかしAちゃんも凄いねぇ～」

隣にいた萩が徐ろにそんな事を言ってきた。

松「あ？」

萩「この陣平ちゃんをここまで虜にしちゃうなんて～罪深い女の子っ」

俺の何かを見透かしてきて、口角を上げる。

周りの奴らも何やら頬が緩んでいた。…ッチ。

松「おい萩ッ。余計な事言ってんじゃねぇよ！！！」

諸「あ、否定はしないんだねっ」

松「なッ…だから違ぇって！！」

降「いつまで逃げるんだ？かなりバレてるぞ」

伊「案外似合ってんじゃねぇのか？お前ら」

松「だからッそんなんじゃねぇんだってッ」

目の前で茶化してくるソイツらに適当な言い訳を並べて、Aの方に視線を戻す…が、

－－－パチッ.......、、！！

伊「なんだ？」

食堂内の電気が突然、消灯。…停電だろう。

「え、なに？停電？」

「やだぁ、真っ暗で何も見えないんだけど」

「え、みんな居るよね？こわーいっ！！」

静かに待ってりゃ、んなの数分もしねぇで復旧すんのに、女ってなんでこう…すぐにギャーギャー騒ぐのかねぇ。

どこからか聞こえてくる女どもに心の中で文句を並べた。

その時だ。

－－－ガタンッ、！！！！、！！

諸「え、今の音…何？」

何かが地面に落ちる音…それは動揺した奴が床に何かを落としちまった…それだけの事だと思っていた。

電気が復旧するのに1分くらい間があっただろう。

明かりが復旧し、視界は元の世界へと戻る。

だけど、停電前と酷く違う点がひとつあったのだ。

「「「…キャーッ、、！！、！、！！、！？」」」

大きく響いた女共の声…いや悲鳴に目を向けると、そこには…発作で倒れているAが床に横たわっていた。

諸「え、Aちゃんッ！？」

『…ﾊｧッ……ﾊｧッﾊｧ…、ッ』

頭を抱えながら落とした食器を必死に片付けている。馬鹿かよ…んな事してられる状態じゃねぇだろ、絶対。

Aの近くにいる奴らはというと…

棒立ちして見てるだけの奴。ヒソヒソ話をしてる奴。気にもしてない奴。...たく、本当に警察官目指してんのか？コイツらは。

言い訳したくなる癖が抜けねぇが…コイツが弱ってんのはどうも見てらんねぇ。

気が付いたら体が動いていた。