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*松田side
周りの奴らが何やら要らねぇ事してきて、そのせいで隣がチラチラ気になっちまう。
『いただきますっ!』
両手をあわせて畏まるように挨拶したA。
いつも俺らが食べてるのを見ているコイツだけど...やっぱり俺にガミガミ言ってくるだけあって食い方めちゃくちゃ綺麗なのな。
そう思ったのは俺だけでは無かったみたいだ。
萩「Aちゃん箸の持ち方綺麗〜いいお嫁さんになるね♪」
『えーお嫁さん?誰のっ?』
笑ってるところからして結婚願望は薄いように感じた。
でも何だよ嫁って。つかチャラついてる萩に対して真面に返すなよ。気に食わねぇ.....
諸「そういえば班長。父親に連絡するって言ってたけど電話できた?」
伊「ああ!今度彼女を紹介するんだ」
萩「ほぉ〜こりゃ将来見据えてるねぇ」
−−−カランッ.....、...
箸を床に落っことしたAはいい顔をしていなかった。
降「Aちゃん、大丈夫?」
『あ、う...うんッ』
父親の話になった途端、瞳の奥に色がなくなった。
俺らもまぁそれなりに色々あるけど、どうやらコイツも充分訳ありのようで。
「ユウキー!!」
『…ッは、!!』
食い終わって食堂を立ち去るところだった他班の野郎に分かりやすく反応しては勢いよく振り向いた。
「おい裕貴ー!!早くしろよ!!時間、間に合わねぇだろ?」
「悪ぃ悪ぃ〜」
ソイツらの会話に何があんのか知んねぇけど、Aは酷く顔を確認していた。
松「何だ?お前もしかしてアイツのこと気になってんのか?」
『………え、なに?』
茶化してやるつもりが.....上の空か。相当やばいみてぇだ。
『あッ...そろそろ片付けしなきゃ…!!またねっ。ごちそうさまでしたッ』
何かを誤魔化すように慌ててその場から逃げてったAだけど。
諸「Aちゃん…大丈夫かな、、」
ヒロが酷く親身な顔をしていたから妙に気になっちまった。
そういや
もしかしてお前ぇら.....似たような過去、独りで背負ってねぇだろうな?
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初子(プロフ) - お久しぶりです!面白いので続きがとても気になっています! (2022年6月6日 22時) (レス) id: edceae0036 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:muhe | 作成日時:2022年5月22日 19時