【名探偵コナン】警察学校の問題児くん【松田陣平】 (ページ20)

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＊松田side

そんで声を掛けても耳に入っていないみてぇで。

松「おいッ！Aッ！！おいッっ！！！」

『あ..ッ.....ご、ごめんッ、.....』

パッと手が離れたと思えばぎこち無く距離をとって辿たどしい。何だよ...マジでらしくねぇ。

松「暗闇苦手なら、わざわざおにぎり持ってくんな」

『だって、みんなお腹空かせてると思って...』

コイツの世話好きは時に厄介だ。...たく、面倒くせぇ。

松「自分を犠牲にする事ぁねぇつってんだ！いいか？まず自分の事最優先に考えてから動け。お節介焼きはその後だ。いいな？」

ずっと背を向けて喋ってたもんで振り返りソイツの顔を伺うと...これでもかってくらいに瞳がグラグラ揺れていた。

何か、突いちゃいけねぇものに触れた気がした。

『いつも騒がしい人達が五人も揃って居ないと...そりゃ寂しいんだよ？この気持ち...松田くんに分かる？』

松「けッ分からねぇな」

『だよね...』

少し落ち込んだトーンで喋るソイツに敢えて触れる事はしなかった。

松「おい、」

『ん？』

松「早く寝ろよ。作業があんなら朝方やりゃいいだろ。巡回も十二時まわりゃ三時間に一回だ。まじで何かあってもおかしくねぇんだからよ」

『お米研いだら部屋に戻るよ…ありがとうっ心配してくれて』

コイツの弱点とやらが、そう可愛いもんじゃねぇことくらい何となく察してんだよこっちは。