ペアルック ~Ren.Nagase~

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廉「お前ほんっまに紫耀のこと好きやなッ」







『だって廉と違って優しいんだもん！！』









廉の名前を主張すれば余計面倒くさそう、。









廉「そんなに紫耀がいいなら告ればええやん」









終いにはそんな事を言ってくる･･







いったいコイツはなんだと思ってるんだか。









『あぁ･･、それもありかなぁ』









そっちがその気ならこっちだって黙ってない。









サラッと受け流すかのように言って意地悪をしてみれば








廉「えッ、･･まじで？」









廉は目を見開いて分かりやすく焦りだしたのだ。









『ばーかっ、冗談だって！！なにマジに受け止めてんの？そういうんじゃないからっ』









そう告げると廉は顔色をひとつも変えずに








廉「つまんなっ」









そんな事を言ってきた。








だけど心なしかちょっと力の抜けたような表情をしている。








私は少しだけ嬉しかった。









これでも一応は彼を待ってるんだ。








それに気付いているのか、気付いてないのかは知らないけど･･








私の期待とやらは一向に叶わない。









そろそろ待ちすぎて嫌になってくる頃なのだが･･









廉「俺、Aが心臓病でほんまに良かったって思う」






『え、？』









君はいつだって突拍子もない事を言って私の目を離さない。









廉「やなかったら、俺一人やったもん･･小児科時代が楽しかったんはAとか皆がおったからやもん」









だから飽きずに黙って待っちゃうのかな、？









『へぇ(笑)』








廉「おいッ人が真面目な話しとんのに何笑ってんねん」







『いや、廉でもそういう事思うんだぁって』









昔から一緒にいると、直接言われなくても、何か感覚的なもので感じとってしまうから嫌になる。









本当はちゃんと言葉にして欲しいのに









形にして欲しいのに･･








君はそれをちゃんと分かってくれてるのだろうか。









廉「一応言うけど、･･Aおらんかったら俺、今頃死んどると思う」








『それは大袈裟だって！！』








廉「ほんまやって･･頑張って生きようと思わんかったもん」








『じゃぁなに？私がいるから頑張ってんの？(笑)』









冗談で言ったのに･･









廉「おん」









ほら、そういうのだよ。









本当にずるい、。

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