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＊ ページ22
後悔先に立たず。もう何もかもが遅いのだ。例え畠が、稚槙の望んだ「二人一緒に生きていく未来」を叶えたいと思ってしまっていたとしても。いつのまにか、本当は、もっと稚槙と一緒にいたかったと願ってしまっていたことに気づいたとしても。遅い。全てが遅かった。
(稚槙くん。今になっておれはようやく気づいたよ。おれは、本当は死にたかったんじゃなくて、おれが犯した罪を全部忘れて、余計なものを何もかも捨て去って、ただ大切なおまえと、生きていたかったんだ。得体の知れない恐怖も罪悪感も感じないで、笑い合って、幸せっていうやつを噛み締めてみたかった。ただ真っ直ぐに、おまえを愛していたかった。)
雨はまだ止まない。
続く
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