【アルバの箱庭】隊員名簿【●龍●】で作成 (ページ16)

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正義感の強い人間、正しい人間、純粋な人間……ようするに光属性の畠とは真反対の人間がとても苦手。畠曰く「眩しくて直視出来ない」のだそう。そのため属している殆どがそういう人間の組織内は居心地が悪くて堪らないらしい。話しかけられるといつも以上に挙動不審になり、無意識にどんどん後ずさりしてしまう。マルスもメルクリウスもウェヌスもミネルヴァも、どこの部隊も畠にとっては眩しくて仕方がないのだとか。

過去の経験からか手先がとても器用。ピッキングやスリはお手の物。今は絶対しないと決めているが、たまに癖ですれ違う人間のポケットや鞄に手を出しそうになり、そんな自分が嫌で仕方がないらしい。

以外にも子供が好き。ただしその純粋さが「眩しい」ため接することは出来ず、遠くから見守るように。その姿がどう見ても不審者なため警察を呼ばれかけたことも。

それがどれだけ嫌なことだったとしても、頼まれると断れないほど気が弱く優柔不断ではっきりしない性格。一緒に話していると恐らく多数の人間を苛立たせてしまうだろう。出来ないことも引き受けてしまい結局達成出来ず怒られ謝り倒すというパターンが多い。そうやって信頼を失っていく。

自分にとってあまり良くないことが起こると頬のあたりをガリガリと掻き毟る癖がある。

《過去》
畠は、若い男女の、計画性も何もない出産で産まれた可哀想(・・・)な子だった。
男女の遊びの延長戦で、避妊対策が疎かだったためにできてしまった望まれない子供。その事実が発覚した時、男はすぐに堕ろせと激しく詰め寄ったが、女はそれに反抗し責任を取れと声を荒げながら、これは自分の子だと主張し断固として産もうとした。
そうして結局女の望みが叶い、子供はこの世に誕生した…が。
若い二人は自分が生きていくので精一杯なほどの金しか持っていなかった。働いてはいるが、年齢のこともあり特別何か特技も持っていなかったため、働ける仕事も給料の安いものしか出来ず。
つまり、子育てなど不可能だったのだ。精神的にも肉体的にも未熟な若者二人には。

世間体を気にして仕方なく夫婦という形をとった男も、男にも責任を負わせてやる、自分ばかり苦しい思いをしてたまるかと子供を産む決意をした女も、畠に愛情などかけらも抱いておらず。

結果産まれて五年もしない内に、二人は子育てを放棄した。