忍ばぬ密会 ∞up,tions ページ42
ションズとぱっち ギークさんと始末屋さんたち
どうしてもここの絡みが書きたかった。
……………………………………………………………
side scorp
「今日は夕飯いらないや」
出掛けてくるね。
ひらり、と背中を向けたまま手を振り、ふらり、と玄関を少し開いてギークがすり抜けていった。
金属の焼ける匂いが染み付いた自室から出てくるなり、そう言うもんだから、俺もソニックハンターも顔を見合わせてしまった。
度々こういうことはあったのだが、最近は頻度が増してきて。
週に一回は必ず、こうやって夕方から出掛けていく。
しかも、服には頓着しないはずの彼が、きちんと粧していくものだから、気にならないはずがない。
今日だってそうだ。
オーバーサイズで、眼が覚めるような青色の開襟シャツ。
アンクル丈の黒いテーパードパンツ。
白い素足に黒のサンダルを履いて、これまた黒でつば広のハットを頭に乗せていた。
まるで顔を隠すみたいに。
「あやしいよねぇ」
「本当。女でもできたかな」
「…あの機械バカにそんなこと有り得るかよ」
途中ですれ違ったらしいラピッドファイヤーが、苦笑いで俺らのいるダイニングへとやってきた。
コイツも、ギークの行動が気になるらしい。
俺が溜息をつけば、年下4人を引き連れたファルコンJr.が呆れたように口を開いた。
「聞けばいいじゃん、何してんのって」
「はぐらかされちゃったんだよ、スコープ」
可哀想にね、ってチクリと刺してくるドクターだけど、やっぱりギークが気になるのはみんな一緒。
チラチラと玄関の方へ、目線が何度も向いていた。
「この調子じゃ、毎晩出掛けちゃうんじゃない?」
「煙草とお酒の匂い付けて帰ってくるし、」
「弱いのに酒場行ってんの?」
「そんなのわかんないけど!心配!」
「SHINOBIうるせえな」
「…最近ギーク、良くPCでメール見てるっぽいよね」
わいわいと好き勝手に騒ぎ出したメンバーを尻目に、また溜息をひとつ。
「仕方ねえ、尾けてみるか」
296人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「Hey!Say!JUMP」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かじ(プロフ) - 佐々木さん» コメントありがとうございます。とっても嬉しいです。拙い文ですが、楽しんで読んでもらえたら幸いです。 (2018年7月5日 0時) (レス) id: cc9d60b609 (このIDを非表示/違反報告)
佐々木 - すぺてのお話がキュンキュンします。次のお話も楽しみにしています。 (2018年7月3日 21時) (レス) id: e2f78d2bae (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - 特にことばにできないが大好きです!伊野尾くんが幼い感じのおはなし待ってますね、、、 (2018年6月27日 22時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
かじ(プロフ) - 琳さん» はじめまして。ご丁寧に感想をありがとうございます。恐縮です。拙い文ですがこれからも読んでいただけると嬉しいです^ - ^ (2018年6月27日 22時) (レス) id: 76a26e19db (このIDを非表示/違反報告)
琳(プロフ) - かじさんはじめまして!いつも楽しく読ませてもらってます!!すごく大好きなお話ばかりで更新が楽しみで仕方ないです(*´∀`*)これからも頑張ってください! (2018年6月27日 21時) (レス) id: fb58b76c4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:かじ | 作成日時:2018年6月17日 23時